6月に若旦那が母校である東京の国際ホテル専門学校で、学校を卒業してからの旅館での取り組みについて、授業でお話させていただいた時の感想文を送っていただきました。若旦那がどんな話をしてきたのか想像しながら、80枚以上の生徒さんの感想文を私も見させていただきました。いくつかご紹介させていただきます。
■こうするんだと一度上げた手を下げることなく、ずっと上げ続けることは言葉で言うより、はるかに難しいと思います。“一流になりたい”と誰もがサービス業を志す以上考えることだとは思いますが、そこで行動できるかどうかが大切なんだと感じました。
■旅館での仲居さんの話は、私も他人事ではないと思いました。頭では分かっていても、お客様の喜びが自分の喜びと自然に思いながら働くことはまだない気がします。できないこともたくさんあるけれど、できないからと言って理由を並べて愚痴をいう人にはならないようにしたいです。
■無茶なことをすればたくさんの人を失うかもしれないけど、本当の絆の強い仲間もできるんだなと思いました。いいスタッフが集まれば、連携ができ、お客様にもいいサービスができることもよくわかりましたが、実際にはとても難しいことだということも分かりました。自分も革命をおこします!!
■お話を聞いていて一番印象に残ったのは「何もないことが恥ずかしいんじゃなくて、なにもないことが素晴らしいことだ」という言葉でした。旅館のことばかりではなくて、町のことまで考えていろいろやってらっしゃるのは、すごく大変なことなのに・・・すごいと思いました。
■気に入った一言は「がんばればいいってもんじゃない。」という言葉でした。「一人でがんばるだけでは何も成功しない。みんなでがんばるから何事も成功するんだ」ということでした。私も日本人の「心」とは何かを追求し、いろんな人に伝えたいです。
■逸見さんの話を聞いて、自分は日本人なのに日本のことを全然知らなかったんだなとあらためて思いました。
■お祭りという形を通して手を合わせ、自然に感謝し、恐れ、お願いする心こそが日本の心であるという言葉を聞いて、日本人としての本来の在り方を、もう一度考えてみろと言われているような気持ちになりました。田舎からのメッセージが戦争や自然破壊をしている国の人々に届けばいいなと思います。
若旦那から後輩に向けたメッセージは、いろんなかたちで生徒さんに届いたようでした。私もYMCA国際ホテル専門学校の卒業生として、これからも後輩を力いっぱい応援していきたいと思います。