戦後、日本の高度成長期を支えてきた私たちのお父さんの時代。日本にはもの凄いパワーがみなぎっていました。貧しいながらも日本が日本人の力で活気にあふれていました。
バブル崩壊後、日本の経済は一気に停滞し、勝ち組と負け組がはっきりと分かれた現在の格差社会が現在も続いています。生産コストの圧縮を余儀なくされる中、労働力は国内ではなく、中国・東南アジアに求められるようになりました。その過程で国内の生産工場や職人作業が衰退していった。
原油高騰・中国製品のコストアップに伴って、現在、また国内での生産技術や労働力が求められてきているという話を聞きました。しかし、既に日本国内には職人技文化を受け継いでいる後継者が残り無く、日本国民の欲求を満たすための生産力を確保している会社がなくなっている。第一に国内の活気自体があせてしまっているという現状です。
静岡の染物屋さんや織物屋さんが、海外から入ってくる安い布製品におされて看板を下ろしているそうです。そうやって日本の古くから受け継がれてきた産業や文化が無くなっていっています。海外製品が高騰してきて国内製品に戻そうと思っても、その時にはもうなにも手元に残ってはいない・・・というのが、今まさに日本が直面している姿だと私は思っています。
つづく
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