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先日、石苔亭いしだの門と玄関前に取り付けられた「茅の輪」で、6月から「夏越の祓い」の行事がいよいよ始まります。6月中茅の輪が取り付けられた器に、体内をきれいにするコンニャクなどのお料理などを盛り付けた「夏越の祓い会席料理」を、皆様にご提供させていただきます。
夏越の祓いは半年間の罪や穢れをひとがた人形に移して祓い、残り半年を無事に過ごせるよう無病息災を祈願する行事です。茅の輪をくぐる際には、当館にてひとがた人形（写真）をお渡しいたしますので、その人形にご自身のお名前をお書きいただき、茅の輪をくぐったあとに当館にお預けください。6月30日に行なわれますひとがた人形のお焚き上げの際に、当館で責任を持って神社へ奉納させていただきます。
石苔亭いしだの夷毘沙門に取り付けられている茅の輪の直径を、本日測りましたら、直径が6メートル以上ありました。日本でこれまで一番大きな茅の輪は直径6メートルのものだそうですので、6メートルを越える石苔亭いしだの茅の輪は、もしかしたら現在日本一の茅の輪なのかもしれません。
昼神にお越しの際にはどうぞこの茅の輪をくぐってみてください。
石苔亭いしだの夷毘沙門に取り付けられる直径3･5メートルもある大きな「茅の輪」が完成しました。茅の輪とは何か･･･？については5月27日の若女将の日記をご覧ください。
玄関前の小さな（･･･と言いましても直径は1.5メートルほどあります）茅の輪に続きまして、門の所に取り付ける大きな茅の輪の取り付けが行なわれました。材料が竹ということや、これまでに例のない大きな茅の輪ということもあり、なかなか形を整えるのに苦心していました。
もともとこの大きな茅の輪の案は若旦那の事務所でのつぶやきがきっかけです。
「あの門の天井まで届くような大きな茅の輪があったら、お客様が喜ぶだろうなぁ。」と言って、事務所のホワイトボードの隅っこにイメージデッサンを描きました。その後、すぐに庭師の親方と電話で話していたかと思うと、その何時間後には門のところで柱を見上げながら打合せをしていました。
はじめはそんな大きな茅の輪できっこないと思い、笑いながらその話を聞いていたのですが、だんだんと話が現実味を帯びてくるにしたがって、夷毘沙門に本気で茅の輪をかける気なんだと思うようになってきました。
こうしてホワイトボードにデッサンを描いてから1週間も経たない間に、石苔亭いしだの夷毘沙門に大きな茅の輪がかけられました。門に茅の輪をかけようと思ったことも凄いですが、若旦那のデッサンを実現させてしまう庭師の皆さんにもびっくりしました。ちなみにこの庭師の皆さんは、若旦那がデザインした「湯屋守様」をワラで作ってくれた皆さんでもあります。
出来上がった大きな茅の輪を下から見上げながら、多くのお客様方が楽しそうに茅の輪をくぐっている様子が頭に浮かんできました。この茅の輪は今日から6月30日まで常設されております。どうぞ、茅の輪をくぐって半年間の厄落としていってください。
東京へ仕事で出かけたので、「匠の饗宴」でもお世話になっている陳建一さんの赤坂四川飯店へ夕食にお邪魔しました。中村屋キャラバンの清水店長も一緒で、まだ陳さんの麻婆豆腐を食べたことがないということだったので、麻婆豆腐を入れたコースでお任せしました。
あいにく陳さんはお店にいらっしゃいませんでしたが、陳さんの助手として当館にいらっしゃいます田中さんと鈴木さんがわざわざテーブルまで挨拶にお出でくだいました。いつも忙しいのに厨房から出てきてお顔を見せてくださいます。同じサービス業として心温まる対応に嬉しくなる瞬間です。
コースの途中でにんじんやフルーツを材料に作った鳥の彫刻が出てきて、私たち一同思わず声を上げてしまいました。あまりの精巧さに気が付くと写真を何枚か撮っていました。下の写真ではちょっと分かりづらいかもしれませんが、本当に細かいところまで作りこみがされていました。
最後に出てきた麻婆豆腐と坦々麺は本当に絶品で、かなり山椒などの辛さが効いた一品でしたが、最後までしっかり食べてしまいました。たまにはこうした美味しいものをお腹いっぱい食べることのできる至福の時間を過ごすことも大切ですね。ご馳走さまでした。
6月30日は「夏越の祓い」と言って、1月からの半年間の罪や穢れをひとがた人形に移して祓い、残り半年を無事に過ごせるよう無病息災を祈願する行事が行なわれます。
素盞鳴命（すさのうのみこと）に旅の宿を供して難儀を救ったといわれる蘇民将来（そみんしょうらい）が、素盞鳴命の教えに従って腰に茅の輪を下げたところ、子孫代々に至るまで災いなく栄えたという故事にちなみ、茅の輪を３回くぐって参詣する習慣が生まれました。
奈良時代から６月と１２月の晦日、年２回行うと定められていて、１２月は「年越の祓い」と言われています。
石苔亭いしだでも6月1日〜30日間、玄関に茅の輪を取り付け、ご来館されるお客様方の半年間の厄を落とさせていただこうと思っております。これまでも何度かこの茅の輪を設置させていただいてきましたが、今年はなんと石苔亭いしだの「夷毘沙門」にこの茅の輪を設置いたします。夷毘沙門の高さは4メートルほどありますので、その門に合う茅の輪を付けるのは至難の業です。石苔亭いしだの庭の手入れでお世話になっている横前造園さんに無理を言って、なんとか茅の輪を付けていただくことにしました。
玄関前の茅の輪は、川原から緑のすすきを刈ってきたものを使ったもので、あっという間に設置が終わりました。夷毘沙門に設置する茅の輪はさすがにすすきでというわけにはいかず、青竹を芯として竹笹で輪を作ることになりました。なかなか竹が言うことを聞いてくれなく、うまく丸い輪を作る事ができません。重量もかなりの重さとなり、倒れてこないように固定するだけでもかなりの労力を要するようです。思っていたよりも手間のかかる大工事になっています。
さて、この大きな茅の輪、はたして無事に設置が完了するのでしょうか。また若女将の日記の中で状況をお伝えしたいと思います。
昨日と今日の2日間、石苔亭いしだの能舞台にて茂山狂言長野県社中のお稽古が行なわれています。4月の早座祭りで社中の皆さんがこれまでお稽古してきた演目の舞台を終えましたので、今回から新しい演目のお稽古が始まりました。
「太刀奪」「寝音曲」「呼 声」「柿山伏」「舟船」「魚説教」「木賊」
今回のお稽古の演目です。瀬戸内寂聴先生に書き下ろしていただいた地元狂言「木賊」も引き続きお稽古が行なわれています。今回の「木賊」は前回まではカットされていた“老婆が牛に引かれて善光寺にたどりつく”場面も加えられています。
今回のお稽古から新しい仲間が増えました。紫宸殿の宴でもご出演いただいている加藤木朗さんの奥様と一番下の娘さんの野詠（のえ）ちゃんです。のえちゃんは6歳。「しびり」という演目のお稽古をしています。
茂山狂言社中として石苔亭いしだの能舞台でお稽古をするようになって3年目になります。南信州でもだんだんと狂言のファンが増えてきていることを嬉しく思います。
中村屋キャラバンに新作ラーメンが登場しています。その名も「ゆずラーメン」中村屋特性のスープと特別に取寄せられたゆずのエッセンスが、見事にマッチしたラーメンです。
発売が始まってから１週間ほどになりますが、既に多くのファンの方がリピートされています。これから暑い季節になってまいります。サッパリとした味わいの「ゆずラーメン」をどうぞお楽しみくださいませ。
お値段は中村屋ラーメンと同じ８００円となっております。
今月5月30日にはフレンチシェフ中野寿雄シェフと長田料理長のコラボレーション企画「匠の饗宴」が開催されます。中野シェフは石苔亭いしだの洋食の監修をしていただいたり、石苔亭いしだでお馴染みの信州牛の塩釜焼きのヒントをくださった私たちの旅館には大変お力を貸していただいている方です。
昨年行なわれました第1回味くらべ大会では、審査委員長としてお出でくださり地元食材を使った料理の厳選なる審査をしていただきました。
今回の「匠の饗宴」では、その味くらべ大会のテーマ食材ともなった地元ブランド牛「阿智黒毛和牛」をメイン食材としてご提供いたします。
◆阿智黒毛和牛のカルパッチョ
◆阿智黒毛和牛のホホ肉
◆阿智黒毛和牛ステーキ
阿智黒毛和牛は、その肉質の良さが全国的にも認められおり、銀座松屋のお中元ギフトとして限定100食で売り出される予定にもなっております。頭数も限定して育てられている大変希少価値のある高級和牛を使用しての今回の「匠の饗宴」 まだ若干お席に余裕がありますのでどうぞお出かけくださいませ。
５月２３日本日より中村屋キャラバンの営業が従来のせせらぎ公園で再開しました。冬季は阿智川から冷たい風が吹くため、屋根と壁に囲まれた朝市広場で営業をしていました。そろそろ夜風も心地いい季節になってきましたため、本日より長い間お世話になった朝市広場に別れを告げて、せせらぎ公園に戻ってきたというわけです。
見上げた夜空はあいにくうっすらと雲がかかっており、星は見えませんでしたが、やはり川のせせらぎの音を聞きながら、夜風をほほに感じて食べる中村屋のラーメンは最高でした。ご家族で来店されたお客様も小さいお子様と一緒に楽しそうに屋台ラーメンならではの雰囲気を味わってくれていました。
雨の日はまた朝市広場の軒下をお借りしますが、また寒くなるまではせせらぎ公園で皆様のご来店をお待ちしておりますので、どうぞ皆様お誘いあわせの上お出かけくださいませ。
せせらぎ公園は、昼神温泉温泉郷内の観光センターの東側となります。背の高い看板が営業場所を矢印で指していますので、それを目印にしてください。
お問合せ先 電話 ０２６５-４３-４３４３（予約も承っております）
昨年、9月の1ヶ月間、地元阿智村の栗矢地区で行われました「栗矢の無礼講」が今年も行われます。期間は9月3日〜28日の約1ヶ月間、毎晩行われます。
「無礼講」とは通常、上司と部下の飲み会などで「今日は無礼講で行こう」などといった使われ方をされるのが普通ですが、本来の意味は神様が人間を神様と同じ座敷に上げてくださり、一緒に飲み食いをするといった意味だそうです。栗矢神社で行われるこの行事では、この地区を訪れた皆様も栗矢神社の拝殿に特別に上げていただき、そこでお神酒と神餅をいただくことができます。
この栗矢の無礼講は、先日行われた春のお祭り「早座祭り」の対となるお祭りで、「早座祭り」が神様に五穀豊穣を願う祈願祭ならば、「無礼講」は神様に感謝し収穫の喜びを共に分かち合う感謝祭となります。毎晩、地元の伝統芸能が神様への感謝の気持ちを表す意味で行われます。
今からどうぞ楽しみにしていてください。ホームページなどで詳しくお知らせをいたします。
