サービス業でも他の職業でもそうですが、「感性」というものは大変重要になってくると思います。
昨日、お客様がチェックインの15分前に当館へご到着なさいました。お出迎えが間に合いませんでした。その時の若旦那からの一言。
「今日は満館。北風が強く吹いて、遠方からのお客様もいらっしゃる。小さいお子様をお連れのお客様もいらっしゃるということまで分かっていたら、そこから何か匂いがしてくるだろう。今日は何時何分に門を開けるか。これは嗅覚の問題だ。」
なかなか難しい注文をつけたものだと思い聞いていましたが、確かに毎日、こうしてお客様をお迎えしているわけですから、そういった感性というものは、他の職業の方よりも長けていなければならないと感じます。
ところが「感性」とか「センス」というものは、頑張ったからといって、なかなか一日二日でつくものではありません。
よく若旦那はスタッフに、時間を作って映画を観たり、本を読みなさいと言います。高級レストランにも何ヶ月に一度でいいから自分のお金で行きなさいとも言います。「美しい」ものを見て「美しい」と感ずる心。「醜い」ものを見て「醜い」と思う心。「ずるい」ことにたいして「ずるい」と素直に感ずる心こそ、自分の感性を磨く第一歩だと言います。
明日から2日間、私はお休みをいただきまして、苗場まで行ってまいります。ユーミンのコンサートへ「感性」を磨きに行ってきます。ん〜。これはただのお遊びでしょうか。
追伸:さっそく若旦那は、今日フロントの責任者とお客様が何時にご到着されるか、時間のあてっこを始めたようです。どちらの嗅覚が鋭いか見ものですね。