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明日から4月になります。昨日は長野県内で雪が舞ったところもあるようで、まだまだ春がやってくるのには時間がかかりそうです。
昨年ですと4月1日には桜の花が咲き始めていたのですが、今年はまだ蕾のままです。おそらく今年の開花は10日前後になるでしょう。
旅館の前の阿智川沿いには、桜並木がずっと続いていて、桜が満開の頃はそれは見事な風景になります。
今晩も夜風が冷たくて、桜の蕾もグッとコートを着込むように、固く体を閉ざしていますが、来週になって温かい春の風が吹けば、少しずつ少しずつその蕾も柔らかくなってくるだろうと思います。
私はなんとなく桜が満開になる季節より、これから咲く花に心を寄せながらあれやこれや思いをめぐらせているこの季節の方が好きです。
愛知万博「愛・地球博」の来場者数は、予想に反して少なかったというニュースを見ましたが、これからだんだんと温かくなっていくにつれて、混雑が予想されます。
会場の近くにはマイカーの駐車場がないことや、やっとの思いで駐車できたとしても、そこから乗るシャトルバスで更に待たせされるといった状況です。会場には入れたとしても、各パビリオンで長蛇の列となっては、万博を楽しむどころではありません。
石苔亭いしだからのお薦めアクセスは、当館から車で15分ほどのバス停から出ている万博会場直行高速バスです。
少しでもお客様方にとりまして、愛知万博やご旅行が楽しい思い出となるように、石苔亭いしだでは以下のプランを計画いたしました。
◆愛知博当日プラン
・朝8時30分くらいに当館へお越しいただきチェックインをしてください。お客様のお車やお荷物をお預かりいたします。
・バス停まで当館の車でお送りいたします。
・駒場バス停発9時05分→愛知博会場着10時15分です。
・愛知博会場発15時40分→駒場バス停16時50分でお戻りください。
・バス停まで当館の車でお迎えにあがります。
・あとはゆっくり翌日13時までごゆっくりしてください。
◆愛知博翌日プラン
・通常の15時チェックインをいていただき、1日目はごゆっくり当館にてお楽しむください。
・ご宿泊された翌日バス停まで送迎いたします。
・お荷物やお車は当館が責任を持ってお預かりいたします。
ご予約される際に、以上のプランをご利用になられるお客様はお申し出ください。又、愛知万博の入場チケットも当館にてご購入いただけます。
皆様にとりましてこの博覧会が楽しく思い出深いものとなりますように、私たちスタッフも精一杯お手伝いさせていただきたいと思っております。
何かご不明な点などありましたらお気軽にお尋ねくださいませ。
先日、東京カレンダーの平澤さんがご来館いただきまして、なにやら遅くまで若旦那と話をしていました。どうやら改装を予定しているスナックのコンセプトについて話をしていたようです。
そこでひとつのヒントとなるキーワードをいただきました。
「Man ＆ Wife」
ターゲットはまさに団塊の世代の昭和20年〜23年くらいに生まれた方、またはご夫婦。家のローンもそろそろ終わり、子どもの手も離れ、ちょっと生活にもゆとりのできた年齢層のご夫婦が旅行に出かけ、そこにあるバーに旦那様が奥様をデートに誘うように立ち寄る・・・・まさにお洒落な大人の空間。
昔懐かしいジャズや当時の映画音楽がさりげなく流れ、バーの棚にはナポレオンではなく、ジョニ黒が並んでいる。
時間が経つのも忘れ、2人の話は夜更けまで続いていました。
なんとなく改装する部屋の輪郭が見えてきたように感じます。
地元の結婚式場にて模擬挙式があったので見学に行って来ました。
和装による結婚式で、ひとつは着物をドレス風にアレンジしたもの、もうひとつは十二単による結婚式でした。
今回、見学させていただいたのには訳があります。1年に何度かお客様より「石苔亭いしだで結婚式・披露宴をしたい。」という要望があるにも関わらず、私たちにそのノウハウがないため、お断りすることが度々あったからです。もしお客様の一生の思い出の結婚式を、お手伝いさせていただくことができたなら私たちにとりまして本当に幸せなことです。
帰ってからウェディングプランナーの方とお話しする中で、能舞台や大広間を使って50人〜80人くらいまでの規模のものならば、石苔亭いしだでもできるのではないかという話になりました。能舞台を中心とした演出、雅楽などの生演奏、お祝いの会席料理・・・・。石苔亭いしだでなければできないウェディングのアイデアがたくさん意見として出されました。
これから、いろいろな方のアドバイスをちょうだいしながら、どんな可能性があるのか探ってまいりたいと思っています。
また、続報がありましたらご報告いたします。
現在、当館にはほとんど利用されていないスナックがあります。
先日、料理企画でいらっしゃった中野シェフの言わせると「35年前の赤坂のスナック」だそうです。まだ築16年なんですけどね・・・・。
石苔亭いしだでは、宴会でのカラオケをご遠慮いただいております。夕食が終わりますと能舞台にて毎晩舞台もあるため、この35年前のスナックは現在、ほとんど使われていない状態です。
それならば、広くこの空間を客様に開放したらどうかということで、思い切って今年の7月からスナックを改装することになりました。エステルームも含めたお客様がゆっくりおくつろぎいただけるスペースにする予定なのですが、どうも若旦那が図面を見ながら悩んでいます。
この部屋のコンセプトが決まらない・・・・そうです。
いくつか業者さんから設計図やら完成予想図のプレゼンテーションはあるものの、いずれも壁ありき、インテリアありきで、お客様にどんな時間と空間を提供したいのかがはっきり見えてこないようです。
さて、はたして8月オープンはできるのでしょうか。
先日、ある業者さんとのお話の中でこんなお話がありました。
「どんなに立派な家具や調度品をお部屋に用意してみても、それでお客様が過ごしやすい空間になるとは限らないですよね。」
「そう、一番大切なのは、なんとなくこの空間いいよねとか、どこがいいかははっきりわからないけど、居心地がいいといった雰囲気をどのように出すかだと思うよ。」
「五感にどのようにうったえかけていくかが大事ですね。旅館はどちらかというと視覚と味覚に頼っているでしょ。しかし、触覚・嗅覚・聴覚すべてが満たされて初めて「心地いい」空間はできていくんだよね。」
「旅館でお客様に満足していただくために、なんでもお金をかけてリニューアルすることも考え物ですね。「有名」な旅館やホテルはたくさんあるけれど、「一流」の旅館というのは少ないものです。」
「そうか、有名と一流は違うんですね。」
「そう、ぜんぜん違います。」
一流の旅館になりたいと思いました。
今日は、サッカーの「日本vsイラン」戦・そして「バーレーンvs北朝鮮」戦がありました。
惜しくも日本はイランに負けてしまいました。テレビ報道などでは「善戦むなしく敗退」「次につながるいい戦いだった」「アウェーでの戦いでよくあそこまでやった」「後半戦の攻撃力が落ちたのが課題である」など、選手の戦いを認める言葉や、次回のバーレーン戦を見すえての指摘など、様々な声が聞かれました。
しかし、そんな日本とは対照的に、「バーレーンvs北朝鮮」戦で、敗北した北朝鮮のサッカーチームの戦いは、北朝鮮本国の報道ではいっさい扱われなかったという話を聞きました。
勝負や記録を目的としたものに、勝ち負けはつきものです。しかし、今回北朝鮮に見られる勝者には賞賛をあたえ、敗者はそれを恥ずかしかったことのように隠すという姿には愕然とします。そこには国のプライドがあるのか、政治的なはたらきがあるのかはよく知りません。しかし、純粋にサッカーに打ち込んできた選手たちの気持ちを踏みにじるような扱い方には腹が立ちます。
プロセスを共有していない人が、勝てばいい。負けたらダメ。という安易な方向へ走ったとき、その先に未来や希望はないと思いました。
今年は新入社員として４名が入社です。和（やわらぎ＝仲居）スタッフとして２名。結処（ゆいどころ＝フロント）スタッフとして１名。事務・経理として１名。先日21日に入社式を行いました。
今年は明るくて、根の良い子が揃ったような印象を受けました。本当にうれしいことです。それと反面、スタッフの若返りが始まってきています。創業して21年。当時から力を貸してくれた方々は、どんどんと定年を迎える頃になってしまったのです。
女将や社長にとってみるとやはり寂しいことでしょう。ながくごひいきして下さっているお客様も寂しく思ってくださっていると思います。しかし、社員を育てていくことは大切な私達の義務です。お客様が安心して長くご利用していただく為にも乗り越えなくてはいけません。
少しの失敗や不安に怯えることなく、明るく頑張る若い社員は、会社が健全で風通しよい場となるにもとてもよい影響があることでしょう。
しばらくの間電話や館内に、まだまだ挙動不審な者が見られるかもしれませんが皆様の温かいご指導を宜しくお願い致します。長く頑張れるよう、お顔を覚えてもらえるように勤めております。
明日から２日、仕事を兼ねて松本へ行ってまいります。留守を致しますので宜しくお願い致します。
冬の間、お休みしておりましたレンタサイクルのサービスを再開いたしました。さっそく昨日お客様がご出発になった後、試乗も兼ねまして阿智川沿いを一周してきました。
昨日は、日中気温が１５℃くらいまで上昇いたしまして、本当に気持ちのいい自転車日和でした。阿智川の川原には何組かのご家族連れのお客様が、子どもと一緒に水遊びをなさっていました。
土手にはふきのとうがあちらこちらに顔を出していました。黒い羽に白いストライプの入った小鳥が「チュチュン・・・チュチュン・・・」と鳴きながら水面すれすれを飛んでいきました。
ふと見上げると、川向こうの網掛け山はすでにその緑を濃くしており、モッサリとした図体でこちらを見下ろしていました。
車で走っていると頬に当たる風の温もりを感じることができません。バイクで走っていると土手に芽生えている小さな命に気づくことができません。こうして自転車を所々でとめながら、たまには自然の息吹を感じてみるのもいいなぁと思いました。
レイタサイクルは当館にて無料で貸し出しております。２台用意してございますので、お好きな時間にどうぞご利用くださいませ。
本日、3月21日、私たち石苔亭いしだに新しい社員が4人入社いたしました。
年齢も経験も様々ですが、4人ともお客様に感動を与えることに夢を持った純粋な心の持ち主です。中には福祉に関係する活動をしていた人もいたため、若旦那からこんな話もありました。
「旅館にはいろんなお客様がいらっしゃいます。中には体にハンディを持たれたお客様もいらっしゃる。しかし、その時に「こちらから何かをしてあげる。」だとか「体が不自由だから特別なことをしてあげよう。」だとか思ってはいけない。なぜなら、そこには健常者のおごりが出るからです。そのお客様にとって当館での時間が最高の時間となるように、自分がお客様のパートナーとなることが一番大切です。」
こんな話もありました。
「銀座の高級クラブのママさんは、お客様から大切に扱われます。それに比べて場末のスナックの女性は、お客様から心無い言葉をかけられる。なぜ銀座のママさんは大切にされるのか？それは容姿でも金額でもなく、お客様にとってその人が大切なパートナーだからです。それには知識も必要だし、技術も必要です。私たちサービス業は知識や技術がないと、情けないほどみじめな仕事になってしまいます。誇りを持てる仕事をしましょう。」
高卒の社員もいる中で、クラブのママの話はどこまで理解できたか分かりませんが、一生懸命話を聞いている4人の姿を見ながら、立派なサービススタッフとして現場にデビューできるのも、そう遠い話でもなさそうだぞと思いました。