若女将の日記

消防訓練

昨日は消防訓練を行いました。

この日の為に、何度も場面を創造しスタッフの方がイメージしやすい中で訓練が行えるよう準備をしてきました。よく地域の消防団なんかに所属している男性がいる物ですが、私の周りにはそういう方が一人もいず、どうやって訓練を行えばいいのかさっぱり解りません。

※客室の熱探知機を作動させました。13時30分訓練開始です!!

今までに消防署へいき、避難の仕方を何度か聞きにいったり、それでも納得する物が出来ず隣の旅館さんグランドホテル天心の実際の避難訓練に参加させていただき、見学をしたりもしました。

グランドホテル天心の消防訓練は、私から見たら完璧です。すばらしい訓練内容と張り詰めた緊迫感に私は感動しました。私もあそこまでの訓練が行いたい!!!そう、思いました。

そこで、今回は屋外消火栓を使用してみました。やってみてよかったです。私は全く使い方が解っていませんでした。ホースのつなげ方、先端部のつなぎ方、水の出し方。これでは、きちんとした設備があっても何の役にも立たないところでした。

新入社員の方には消火器の使い方の実践です。

避難誘導の場合の動き方は、私の中で今回明確に理解できてきたため個人的には満足しています。しかし、それを社員の方々に緊迫感を持ってやっていただく面においては、まだまだ満足の域まで達していません。

今後も何度か繰り返し、緊急時に本当に個々がどう動けばよいか、また何が大切か、皆の身体に覚えこませていくようにしたいと感じました。

バイクを手放してしまいました

 

「温泉へＧＯ！」へ登場した私の愛車

「ＨＡＲＬＥＹ－ＤＡＶＩＤＳＯＮ　２００１年モデル　スプリンガー」です。

若旦那があれよあれよと話をすすめ、とうとう先日中古車査定センターの方が引き取りに来ました。よくよく考えてみると、私の思い出の一品です。

自分の判断に自信が持てず、親にはむかわないかごの鳥だったお醸ちゃまから、小さな羽根を羽ばたかせて新しい世界へ飛び出そうと、勇気を出そうとした時の私の覚悟のバイクでした。（高い買い物でしたし・・・・）

この写真は、そんな自分を忘れないために大事にとっておこうと思います。

実は、ちょっと私には大きすぎてとり回しが不自由だったんですね。その為、ちょい乗りをするには不向きで、なかなか乗るチャンスが無かったんです。バッテリー交換も２回有りました。

今度は、１２００ＣＣ　の「ＨＡＲＬＥＹ－ＤＡＶＩＤＳＯＮ　２００９年モデル」に変わりました。今までと違ってとっても軽く感じます。取り回しも楽です。これなら、車庫から出すのも楽々・・・・昔のっていたＴＷというバイクに似ています。

後は娘をおんぶして運転するだけ・・・・いえいえ、そんなことは絶対出来ません!!!!

でも、一度近いうちに遠出はしてみたいナー。

※私のバイクをさらって行った、お店の方です。

やっぱり子育ての終わる間は、乗ることも少ないかもしれませんね。　

栗矢の無礼講 最終日

昨夜とうとう栗矢の無礼講の最終回を迎えました。奉納の舞台は今までの参加グループのメドレーです。

「和力」の皆様・・・（舞踊・太鼓）

「華樂」の皆様・・・・（女性和太鼓チーム）

「銭太鼓」の皆様・・・・（音のでるバチとドジョウすくい）

「狂言」の皆様・・・・（狂言・柿山伏）

　

「あゆみ太鼓」の皆様・・・・（和太鼓チーム）

どの方も皆さん全員が、地元の方々です。

　　

地元の子供達が、土地で取れた果物や野菜を大きな声で売っています。

　

舞台の後にはお神酒を戴き、末広のシンペイを祭壇の前で戴き、神様と触れ合う時間です。これが本番「無礼講」の儀です。

　

最後は栗矢の手作り花火を奉納します。

　　

若旦那が最終日は司会を勤めさせていただきました。その流暢な司会っぷりはなかなかの物です。最後にお客様にお届けした言葉で、本日の日記とさせていただきます。

「本日のご利益は、この鳥居をくぐっていただきましてから１年のみの有効となっております。是非来年９月、ここでお目にかかれますようお持ちしています。」

 

「鼓劇巡礼」の舞台成功！

先日の１９日、２０日に、石苔亭いしだの紫宸殿の宴でお世話になっている、和太鼓奏者　塩原良さんが飯田市の会場で舞台を行われました。その名も「鼓劇巡礼」

昨日は、そのスタッフの皆さんの打ち上げ会に石苔亭いしだへお越しくださいました。当日は準備で裏方を行ってくださっていたスタッフの方に、舞台を見ていただくということで、私達も和太鼓のすばらしい舞台をあやかることが出来ました。紫宸殿の宴とは、やはり何かが違います。

写真の３名は「全国東京国際和太鼓コンテスト大太鼓部門」にて最優秀賞を受賞された方々です。そうした皆さんが３名も近くにいらっしゃる方だとは知りませんでした。また、その皆さんをサポートし応援している皆さんの多いことも、改めて今日知りました。

舞台を見ながら、勇気付けられる気持ちが湧いてきます。石苔亭いしだはこうした方々と同じ土地にいて、その汗と歴史を一緒に刻むことが出来ています。これから先も、あらゆる場面でプロとして活躍していただき、場面は違っても共に「感動」を求め続けられる仲間でいられることが、なんてすばらしいことでしょう。

これからもお互いにプレッシャーを掛け合いながら、よき仲間でいられることを心から願います。

この度は「鼓劇巡礼」の舞台成功、本当におめでとうございました。

朝市がにぎわっています

朝市へ出かけてみると、気持ちがわくわくする景色を楽しむくとが出来ました。秋の到来です。お客様が大勢にぎわっています。お店に並べられる食材も、とても魅力的です。

秋の朝の空気は、新鮮でまた独特の時間を感じるものですね。

そうそう、今地物の松茸が出始めました。もちろん、朝市にも出始めましたよ!!!石苔亭いしだで提供している松茸も今は地物です。今年は出始めるのが順調のように思いますが・・・・でも、値段は結構いい値をつけていますよ。１ｋ＝８万～１２万のあたりだと聞いています。

まだまだ松茸が豊富だとはいえなさそうです。

朝市の地元の皆さんも、どこと無く嬉しそうです。お客様にお茶をお出しして、世間話を楽しんだりしている風景も、見ていてとても和みます。旅のお客様にとっても、こうした地元の方と触れ合う時間というのは、一層旅を深く感じさせるものになるのではないのでしょうか？

朝市の皆さんには、本当に感謝です。今は収穫の時期です。身体を壊さないよう、これからも一緒に協力し合って仕事をしていけることを祈っています。

狂言面が増えました

狂言面が増えました。

このお面、実は以前から石苔亭いしだをご利用してくださっているお客様が作られています。ずっとご利用いただいていたのですが、ある日をきっかけに、こうした面作りを始められていることを知りました。

新しいお面なのですが、とても古い様子が描かれています。すごいですね～

実際に舞台で使っていき、このお面にもっともっと深みが出てくる日が、きっと来ると思います。その日を楽しみにしたいと思います。

いくつもあるお面から、京都の茂山千三郎先生にお見立て戴き２点が決まりました。

売店の前に飾らせていただいています。是非ご覧になってください。

朝清掃

９月の早朝美化清掃の、今日は２回目の日です。

昨日まではお天気も雲が多く雨模様でしたが、今朝はお天気です。今日は娘に卵サンドイッチのお弁当を作り、水筒を首からさげさせ、ピクニック気分で美化清掃へ参加してみました。

娘の気がそれていないと私もろくに掃除ができません。それと７時まで掃除をしていますと、朝食、トイレ（トイレトレーニング中）、着替えとてこづっていると保育園にいくにも忙しくなっていますと考えました。

結果は大成功!!

サンドイッチもほとんど食べてしまい、清掃している間はベンチに座って、一人でおりこうにみんなの作業を見ていました。

今朝は私の動きを察したのか、５時半に自分から起きてきました。しかも泣かずに・・・・

本当に２歳の今、とってもかわいく感じられます。いつまでも抱きしめていたいのは親だけのようですね。子供はどんどん成長していきます。

栗矢の無礼講

９月にはいって始まった栗矢の無礼講もいよいよ終盤に差し迫ってきました。本日の奉納舞台は華樂（かぐら）の皆さんです。華樂とは、若旦那が作ってきた女性３名の和太鼓チームです。阿智村の主婦３名が希望して、若旦那のところに「太鼓を教えてください！」といってきたのが始まりですが、それが約３年ほど前になるでしょうか？

時が経つのが早く感じられます。そんな女性チームの和太鼓でも、大変華やかでパワーのある舞台です。

明日２４日は、和力（加藤木朗さん）の皆さんの舞台。

そして２５日、あゆみ太鼓のみなさん。

２６日茂山狂言長野社中の皆さん。

２７日、全員出演のメドレーとなっています。

残り、たったの５日です。このシルバーウイークの間も大勢のお客様がお越しくださいました。１日で１００人程来てくださる日もめずらしくなく、皆さん喜んでくださっていたと感想をいただいています。

今後ももっともっと多くの方に広まって、長野県下伊那郡阿智村の発展につながってくれるとすばらしいなーと感じます。

昨年と違うところ・・・

最近は毎日穏やかで、爽やかな、天候を迎えています。このシルバーウイークも昨日まではサイコーの天気です。チェックアウトのお客様をお見送りしていると、その空気からサイコーの心地よさを感じさせてくれます。

そして何より私が思わず毎日口にしてしまうのは「いい香り～」とひとり言を言ってしまうほど、心にゆとりをくれる金木犀です。しっかり、沢山の花の蕾をつけながらあま～い香りを風が運んできてくれます。

今年は久しぶりに早くから寒くなったようです。例年ですと９月に金木犀はまだまだ蕾をつけていませんでした。温暖化のためです。９月も夏のように暑かったためです。しかし、今年は夏も短かったですが、その代わり四季にあったサイクルで、秋を迎えることが出来たようです。

自然のなかで生きる植物や野生動物はすばらしいですね。地球の空気や温度や湿度を敏感に感じ取り、自分を順応させてゆく。そうして生き延びてゆくのでしょう。

人間も本来はそういう力を持っていると思うのです。しかし、生活が便利になるにつれそうした能力は不要になっていったのでしょうか？それでも全て失わずに残っている物は、「感性」ではないでしょうか。

心が癒され、心身ともに満たされリラックスをすると、その感性が最高に高まってくるのを実感したことがあるはずです。集中力が高まり、自分でも知らなかったパワーが発揮できる時があります。

石苔亭いしだがそんな場所になれば素敵だと思います。

私は今、毎日金木犀のやさしい香りに心癒され、笑がこぼれます。

お休みをいただいて・・・

シルバーウイークを迎えました。忙しくなるぞ!!!と、その意気込みを石苔亭いしだの空気の中に感じます。本当にありがたいことです。

さてそんな空気の中、私は旅館の皆さんに失礼して１日お休みをいただきました。今日は彼岸入りと義父の月命日です。考えてみると父の葬儀からすぐ初盆、さらには横浜研修、娘の水疱瘡等が重なり、気がつかないうちにバタバタと心無く日が過ぎていました。

でも、最近になって良く考えるんです。

「どうして日頃変わりなかった義父が７１歳という若さで急になくなってしまったのだろう？」

そう思うと、寂しさと無念さが湧いてきます。子供を授かった為だと思うのですが、親がいてくれることのありがたさと、その存在の大きさを今までよりも一層感じています。同時に、３６歳を迎えた為と思うのですが、自分自身、残りの人生の長さを感じ、どんな一生を送りたいか、その為に自分は今どうするのか？と考えるようになりました。

義父が亡くなった時、私には嫁としての勤めがありました。何もしなかったのですが、そこには喪主の妻という役目があったのです。そのとき初めて私は自分の新しい家族を実感したのではないかと思うのです。

今まで旅館の若女将という事、嫁ぎ先の実家が遠かったという理由で、嫁ぎ先のご両親にはいろいろなことを失礼してきていました。葬儀から約４ヶ月たった今、やっと落ち着いて動き出せる気持ちが湧いてきました。私は今、嫁としても何かお返ししていきたいと思っています。

主人の実母であり、娘の祖父母です。まだ幼い娘ではありますが、日々の礼儀を当たり前として、親の姿から娘にも具え持ってもらいたいと思います。親がいてくれなければ、「家族の深い情」というものを教えてあげることも出来ません。子供が健全に育つために、さらに人を思いやり感謝する心を養うために「家族愛」はとても重要な意味を持っていると考えます。私なりの哲学です。

先ほど申し上げたように、「どうして日頃変わりなかった義父が７１歳という若さで急になくなってしまったのだろう？」

その答えが、「私の家族という存在に気付かせてくれたのだ」と、そこに見つかったのです。

旅館での立場も有りますし、実家も高速で２時間弱と離れた場所にありますので、頻繁には出かけられないかもしれませんが、毎月の月命日付近は必ずお墓参りに出かけさせていただこうと思っています。