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本日は私どもの友人が結婚記念日をお祝いしにご来館くださいます。二人のお子様も大きくなり、本日新居の引渡しも行われ、ご家族にとってっは記念すべき新しいスタートを始められるときです。これは、チャンスですよね。私達はご主人と綿密な計画をし、奥様へのサプライズに熱が入ります。
石苔亭いしだではアニバーサリープランを打ち出しております。こちらも随分多くの方にご好評いただいておりますが、さらにもっと特別で、もっとセレブな時間と驚きをお客様に提供することは出来ないか?と新プランを思索中です。本日はその思索中のプランがほぼ固まってきましたので思い切って実行に移してみました。
それはバラをあしらった空間の提供です。結果は大成功!奥様は感激して目の幅で涙をボロボロと流されていました。お子様は「これはいい記念になった!」といっています。お父様は「鼻が高い」とご満足の様子。・・・・・?お父様も少し目頭が熱くなった気配です。
奥様や大切な方に心を届ける時、絶対的に必要なことは身近にいらっしゃる方の純粋な相手への「思い」そして「遊心」です。今回は、ご主人様のその「思い」をうけとり、石苔亭いしだのスタッフの持つアイデアや知恵そして人脈を生かして、形にひて表現してゆくこと。
ちなみに写真にあるバラは150本を使用しています。
メイン ロジータベンデラ(ピンク)
アンネリマリー(白)
ロテーローゼ(赤)
サブ トスカニーニ(ピンク)
ロテローゼ(赤)
花束 オリエンタルキュリローサ(ピンク)
プリンス(赤)
私達のご相談にのってくださっている方は、地元:松川町で活動されている「堀木園芸」様です。現在20種類のバラを栽培されており、主に東京市場を中心に絶大な信用を得て活躍をされております。最近、地元の新聞に記載されていました。堀木オリジナル品種第1号を完成させたようです。名前は「フラジール」(意味:はかない) 是非皆様の最高の空間演出には、ご相談くださいませ。
今月6月1日からホームページの予約システムが変更いたしました。先月までのインターネット予約は部屋タイプで選んでいただける受付方法でした。今月から石苔亭いしだの全客室の空室状況をお客様へ情報掲示できるようになりました。さらにそのまま部屋指定でご予約も可能となります。
石苔亭いしだの客室は全部屋がそれぞれ趣が違います。お客様の年齢や構成によっては、趣向がはっきりと変わってきます。電話予約では最大限お客様の様子を伺い部屋割りを行っておりますが、ホームページの場合ですとなかなかお客様のご希望を図りきれないことが出てまいります。特に初めてご利用のお客様はなおさらです。
今月からお部屋番号を選択していただけば、小さいですがお部屋の写真を見ることが出来、さらに前回と同じ部屋を希望されるか、違うお部屋を試されるかというご希望もインターネット上で指定していただくことが出来ます。是非大いにご活用いただきたいと思います。
これにより、直接の電話予約や旅行会社からの予約との時間差による手配ミスや予約のダブりが発生しないよう、現在石苔亭いしだの予約スタッフは、非常に神経を張り巡らせている状態です。
石苔亭いしだは19室の旅館です。最新の注意と誠意をもってお客様がより快適に納得してご利用していただけるよう今後も個別のご希望に対応してまいりたいと思っています。何なりとご意見をお寄せ下さい。また、ホームページを見ていて使いづらい事などがありましたら是非お知らせ下さい。
前回打出しました「After G.Wプラン」に引き続き、新プランがスタートいたしました。夏の味覚を満喫する「旬の鱧料理プラン」です。
【期 間】
6月4日〜7月20日
【夕食の内容】
鱧のお刺身・鱧の湯引き・鱧のしゃぶしゃぶ
鱧の天ぷらを含む会席料理
【料 金】
29.400円〜51.450円(2名様1室ご利用の場合)
石苔亭いしだの四季の会員様向けにご案内を送らせていただいている、限定プランです。若女将の特権を利用し、日頃から若女将の日記をご愛読くださっている皆様に限り特別にご紹介させていただきます。
さらに若女将よりプレゼント。
日曜日〜木曜日のご宿泊をご希望くださった方を対象に、空室状況を見ながらワンランクUPもご相談に乗らせて頂きます。必ず、ご予約の際に6/7若女将の日記を見ました。とお知らせ下さい。
若女将お勧めの『鱧料理』。是非ご利用下さい。
石苔亭いしだの湯上りロビーにある暖炉をご存知でしょうか。あの作品を作られた方は、ロートアイアン作家松岡信夫様です。雑誌で一目ぼれをした作品から数年前若旦那が連絡をとり、お願いをして作っていただいたものです。
松岡信夫様に出会ったとき、ご自宅へ伺わせていただいたのですが、そのときの居住空間の素敵さに魅了されました。それ以来、若旦那といつか自分たちも家を持つときは・・・・と具体的なイメージを持つことが出来たものです。また、旅館の空間を考えるときも、私たちは大変影響を受けました。そんなところから話しを聞いてみると、こうしたこだわりをもつものづくりの仲間が集まり研究をしているというお話しを伺ったのです。それが「住まい塾」です。
松岡信夫様は高橋修一様が代表として組織していらっしゃる「住まい塾」というメンバーの一員です。今回その松岡信夫様のご紹介で 高橋修一様という方にお会いさせていただきました。
若旦那や私が価値観として表現してゆきたい事、メッセージを高橋修一様はしっかりとつかんでくださいました。それを形にしてあらわしてくださる腕と知恵をお持ちです。とてもすばらしいことです。
高橋修一様は日本の今の建築に「怒り」を持っているとおっしゃいます。「民衆の心を重ねて共同する空間」を建築家として伝えてゆきたい。大衆の為にスタンダードな家をリーズナブルな価格で、大量に作ることとは違い、日本人が持つ特質を考える住まい作りです。消すに消せない、作為を感じさせない自然なものに惹かれるとか、素材の中に命を感じるとか、日本人の心に染み込んでゆき、日本人の感覚が目覚めてゆくような建築を研究していくのが「住まい塾」だとおっしゃいます。
ただしそれは決して和風へのこだわりではなく、足元を良く耕し、根を土深く張って、そこから自然に生まれ出てくるような住宅を作り続けたいとおっしゃっています。
私たちが今回気に入って考えている土地は自然豊かな心地よい場所です。その土地を生かし、高橋修一様のお力を借りて夢のマイホームが出来上がることが今からとても楽しみです。
昨夜の番組「プロフェッショナル」は「240億円の会社を再建、坂本幸雄」(半導体の会社社長様)から始まりました。1年で赤字会社を再建した社長の持つリーダーの哲学、という内容に思わず深く興味をもちチャンネルを止めました。
偶然見つけたチャンネルでしたのではっきり分からなかったのですが、今まで放映されたVTRから「リーダーに必要な条件」をテーマに5名の方の再放送を順次流してくれたようです。
坂本幸雄様の最初のメッセージは「僕は会社で社長とは呼ばせません。就業後も社員との食事などは一切行きません。なぜなら、社長と社員は同じ目線で仕事を行い、成果を出さなければならないからです。社長と呼ばれればどうしたって意識の中に格差が生まれます。また自分もただの人なので馬が合う合わない、があり食事をすればどうしてもひいき目が現れるものです。日本の会社組織の常識はとても変です。」とはっきりおっしゃっていました。「間違いは認め、軸はぶれない!」坂本様は海外の半導体会社で下積みを長年行ってこられた方のようです。海外と日本の企業組織にこのような違いがあることをはじめて知りました。
正直、私は石苔亭いしだにおいて、また日本の文化を基本におきながら接客を仕事とする立場の者として社内での秩序や礼儀を重要と考えている一人です。(先日も一事が万事と書かせていただいたところです)坂本様の意見には「こういう考え方での勧め方もあるのだな」と驚きました。しかし、それでもこの坂本様の考え方を「もっと知りたい!」と魅力を感じたのには冒頭に聞いた言葉にとても共感がもてたからです。
「リーダーに必要な条件」
1.社員にある種の夢を持たせること
2.この会社にいたら自分の生活が今よりももっち良くなると思ってもらえること
→リーダーはその地位でそれなりの知識を持った人や結果を作ってきた人達に出会うことが出来ます。そうした立場から先見の目を養い自分の会社の先導役を果たさなければならない。
→社長には部下がいます。部下には生活があることを考え、リーダーは部下の為に働き、部下に夢をあたえる。これがリーダーの条件です。
言葉にしてみた時、始めて具体的で現実的に心に落ちてきた思いです。優しいばかりの心ではいられません。厳しさも緊張感も責任感も一気に波が押し寄せてくるようです。
もう一方心に残った言葉がありました。宮崎駿アニメの専属プロデゥーサー鈴木邦夫様の言葉です。
「リーダーの極意」それは「仕事を忘れさせること」つまり、仕事をイベント(祭り)としてしまうこと。そしてスタッフの中から一人も脱落者を出したくない。それは士気を下げることにつながってしまう。
今日の感動を忘れません。石苔亭いしだによい風が何時までも吹き続けるようリーダーの哲学を自分なりに作り上げてゆきたいと思いました。
昨夜は寝つきが悪くテレビをつけましたら、「ガイヤの夜明け」をやっていました。そこには和倉温泉の女将さんたちが映っていました。興味深く思わずそのままチャンネルを変えずに見入ってしまいました。
震災を受けた後の和倉の実態。震災の悲惨さは分かっていたつもりでしたが、こうして実際の皆様の声を聞いてみると、私はどれだけ人事として過ごしていたか・・・とショックを受けました。女将さんたちの心中を思うととても切なく、また自分に降りかかったとしたら、私はどうしているだろう・・・・といたたまれない思いです。
加賀屋の皆さんが営業開始までの時間を使い、自分達にできることとして「接客マナー」の研修を行っている姿を見ながら、私は勇気付けられ、新鮮な気持ちになりました。何気なく過ごしていてはダメだな。今の私にできることを地道に積みか重ね、スタッフの皆と石苔亭いしだの基礎を身に着けなける努力をもっと行っていこう。と反省いたしました。
和倉温泉の皆様に勇気を頂きました。女将の皆様はまだまだこれからが厳しいところかと思います。和倉温泉の皆様に心からエールを送りたいと思います。
旅をする人の中には、個々に何かしらの目的と期待を持っているかと思います。海外や長期の休みを作り大きな行事として計画をする旅。とっても素敵ですよね。
では、石苔亭いしだにご来館くださるお客様はどうでしょう。今外資系ホテルがどんどんと日本に進出してきています。とても雰囲気があり、高級感が漂う魅力を持っています。それに対し、日本の文化は温泉旅館です。石苔亭いしだはその日本の“温泉旅館”つまり文化というところにこだわりと魅力を持ちたいと願っています。お客様はどのように使い分けを行っているでしょうか?
つい数年前は、「お客様に非日常の世界を提供してゆきましょう!」と私達の間では話されていました。非日常とはなんだろう。どんなことをすればお客様に感動していただけるだろうか?と考えていたものです。
しかしお客様に分かりやすく伝える「非日常」をもとめるのと平行して、スタッフへの教育は「あたりまえの事を丁寧に確実に行いなさい」また、「たとえお客様に見えない裏方での行動、言葉であってもマナーを守り、美しい生活習慣を身につけなさい!」という教育を心がけておりました。
ご存知の通り、私の父の口癖は「一事が万事!」です。私はこのような両親に育てられながら、旅館への思いをこのように介錯していました。スタッフの心の成熟度が、石苔亭いしだにオリジナルの空気を作り出し、お客様に自然な和やかさ、安心を作り出せる旅館となってほしい。このように考え望んでいました。
しかし、日本の世の中がどんどんとと成熟してくるスピードに呑まれそうになる不安はつき物です。印象付けられるだけのインパクトのある「事」のほうへと比重がいっているような、それでよいような思いにもなります。
唐木さち先生や華野の駿川様の生み出す「花」に出会い、もう一度石苔亭いしだの縦軸がハッキリとしてきそうな期待をもちました。石苔亭いしだは「非日常」の考え方を「質の高い日常」の演出へと作りこんでゆきたいと思います。
「質の高い日常」とはなんでしょうね。全く日常性が感じられない空間というのは次第に不安や寂しさが押し寄せてくる物です。生活環境の違うお客様全員に共通する事とそうでない事と在るような気もいたします。その部分は長野県の昼神温泉にある石苔亭いしだという部分でオリジナリティーが生まれれば素敵だと思います。
先日の「早座祭り」ご協力のお礼を兼ねて宝塚OGの但馬久美様に会いに行きました。若旦那は多くの励ましのお言葉を頂き、またご指導も頂きました。
そんな中「女性が活躍する場を阿智村のお祭として位置づけてゆきたい!」と若旦那が言い出したのです。(ちなみに若旦那は伝統芸能師の加藤木朗さんと阿智村の夏祭り実行委員会を担当してます。)
狂言やお能は女人禁制が基本とされてきています。最近でこそ女性が舞台に立つようになってまいりましたが、実際舞台を踏んでみますとこれが男踊りとされており、女性ではあまり様になららい事が多いです。また日本のお祭の中に女性が参加できる処は大変少ないです。これは日本という国が男性上位の国だったからでしょう。とのこと。加藤木さんのお話ですと、沖縄には唯一男子禁制の女だけのお祭があるといいます。ご存知の方いらっしゃいますか?なんだか憬れますね。
これはこれで日本が歴史上このように歩んできたという大切な事実ですので良いとします。これとは別の話として、自分達の住む村、田舎という環境をさらに価値ある財産として継承してゆくことを夢見たときに、村の女性達が「花」となる事を生み出してみたい。とても素敵な発想だと思いませんか?
夏祭りだけでなく、春、夏、秋、冬とすべてに男祭、女祭、それぞれが会い交わる祭、のようにストーリー性がもてたらどうでしょうか?
という話が盛り上がりました。若旦那は話をしながら、意見を出し合いながら、進むべき道が見え始めたようです。私までわくわくしてきました。女性が明るく元気な村は健全で、良い村ができる。と聞いたことがあります。とてもいい提案なのではないでしょうか?今後どうなってゆくか、期待していたいと思います。
まずは今年8月に控えた夏祭り、都会では見られないほどのすばらしい花火が見られます。是非お出掛け下さい。