若旦那と一緒に、山野草作家の唐木さちさんのご自宅に、6月10日〜行なわれる石苔亭いしだの客室の一般公開企画の打合せに寄らせていただきました。
前回もそうでしたが今回も、唐木さんの部屋から見える庭は、季節の草花によって彩られた素晴らしい風景でした。半月ほど前に拝見させていただいた時とはまた違った山野草が咲きそろい、あ〜今、信州はこんな草木が生き生きと生えている季節なんだなと五感を通して感じることができました。
唐木さんとのお話の中でこんな話がありました。
「草木に目を向けられるようになると人生が変わってきます。
あ〜もうこんな季節になったんだって感じることができたり
日頃は気にもとめなかった土手の草花に心を寄せられるようになってきます。
花はすべてのことを私たちに教えてくれますよ。」
確かに、唐木さんのお庭に生えている草花は、特別なものではなく、よく注意してみれば、道端に何気なく生えていたり、山に行けばたくさん咲いているものばかりです。
しかし、目の前にあってもその素晴らしさに気づけないでいる人がほとんどです。私もそうです。唐木さんの花に向かう姿や、形にとらわれない自然な活花のスタイルに、これまで形式ばかりが先に立って、あまり魅力を感じていなかった「お花」の世界にちょっとチャレンジしてみたくなってきました。