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待望の金メダルをフィギュアスケートの荒川静香選手が獲得してくれました。
なにか今年の冬季オリンピックは「メダルは期待せず参加することこそが大事」みたいな雰囲気が漂っていただけに、荒川選手の金メダル獲得の演技を見て、オリンピックの「競技」としてのあり方を再認識した気がしました。
先日行なわれた「エキジビジョン」では、メダリストのみが参加できるカクテルライトが当てられたまるで晩餐会のような優雅で美しいリンクで、日本の荒川選手の悠悠と滑るスケーティングを見て、見ている私まで手足がスーっと伸びていくような思いでした。
先日の日記で「オリンピックを楽しむとは?」というお話をさせていただき、いろいろなご意見を頂戴しました。
昔、私の恩師から「せめて銅メダルが獲れればいいとか、8位入賞を目指すとか言っている人間は、銅メダルや入賞さえできない。2位や3位は金メダルを目指して金メダルを獲ることができなかった選手が獲るものだから。」と言われたことがあります。
今回の冬季オリンピックのメダルは、荒川選手の金メダル1個で終わりそうですね。是非、4年後に行なわれる「バンクーバー冬季オリンピック」では、あえてメダルにこだわった日本人選手の活躍に期待したいと思います。そして、人間が本来持っている「闘争本能」を戦争ではなく、スポーツというかたちで完全燃焼させてもらうことを願います。
今年になって1月はイタリアンの山田宏巳シェフ、2月はスペイン料理の清水 尚シェフ、3月は中華の陳建一料理長と、石苔亭いしだの長田料理長とのコラボレーション企画「匠の饗宴」が続きます。
昨日はスペイン料理東京赤坂「タベルナ バラッカ」の清水シェフをお招きしての『匠の饗宴』でした。
メニューは以下の通りです。
先 付 バラッカ自家製セラーノハム 菜の花入のスパニッシュオムレツ
前 菜 才巻海老粥漬け 白梅貝大船煮 飯蛸旨煮 タラの芽カラスミ和へ 梅長芋・干子
お 椀 鮎魚女葛打ち 鶯椀 梅麩 木の芽
お造り 甘鯛薄造り 本鮪
焼 物 イベリコ豚のロースト ポート酒風味ソース
合 肴 人参サラダのマスタード風味
強 肴 子持槍烏賊の墨煮
煮 物 信州すき焼き風 聖護院大根 コーチンの玉子
酢の物 春野菜と貝のサラダ風赤貝・鳥貝・北寄貝
食 事 タラバ蟹と甘海老のパエジャ
香の物 胡瓜スペイン漬け
水菓子 ラベンダー風味揚げパン カスタードアイスクリーム
清水シェフの作るスペイン料理は、どれも家庭的な温かみのある料理で、盛り付けも味付けも舌に優しいものでした。この日のために東京から下ごしらえをしてきていただいた「槍烏賊の墨煮」は、イカ墨の甘みと苦味が絶妙な和食にはない味わいでした。スペイン料理の代表ともいえる「パエジャ」は豪華にも北海道産のタラバ蟹の剥き身やぶつ切りが惜しげもなくたくさん入った今日限りの豪華なパエジャとなりました。
「和食とスペイン料理がどんなふうに一緒になるのか想像ができなかったけれど、どちらの味もお互いを引き立てあってとても美味しかった。」
「和食とスペイン料理、どちらも美味しくていつもよりもお酒がすすんだ。」
多くのお客様から嬉しいお声をいただきました。
来月は料理の鉄人でもお馴染みの陳 建一料理長をお迎えしての『匠の饗宴』となります。今からとても楽しみです。
3月24日オープン予定の「式部庵」タイプの101号室が本日完成しました。
本間・リビング部分はこれまでと変わりはございませんが、この度、このお部屋に温泉が引かれた大きな半露天風呂が新設されました。
お湯加減や使い勝手がどうであるかを見るために、3月までの数日プレオープンをいたします。これまでの間取りと違い、体が不自由なお客様でも使い勝手がいいようにお手洗い・洗面所などを広く取るようにいたしました。
新しく作る客室のほとんどは若旦那が設計するのですが、これまでの「男の隠れ家」タイプの客室の意匠とは異なり、今回は女性のお客様が好んで使われるような清楚な作りとなっています。
ただやはり普通のものを作りたくないという若旦那のこだわりなのでしょうか?完成間近になって外のデッキに穴を開けて照明器具をつけだしました。また何をやり始めたのか心配でしたが、完成した部屋を見てその意味がやっと分かりました。
お風呂から上がって外の風に当たりながらゆっくりできる木製デッキには、金魚が泳ぐ縦長の水槽が設置され、その水槽が照明に当たって綺麗に光っていました。水がゆらぐ影がとても幻想的に映るとても雰囲気のある半露天風呂となりました。早く多くのお客様にも使っていただきたいなと思いました。
料理企画「匠の饗宴」がいよいよ明日に迫ってまいりました。
2月24日はスペイン料理「タベルナ バラッカ」のオーナーシェフ清水 尚シェフと長田板長とのコラボレーション企画です。
今日、清水シェフは料理の仕込みの為、1日早く当館へ来ていただきました。厨房にいつもとは違った食材と雰囲気が溢れます。明日の企画に向けての仕込がそれぞれの鍋の中では始まっており、その光景を眺めているだけでワクワクとしてきます。
これまでフランス料理・イタリア料理・中華料理とのコラボレーションを行なってまいりました。スペイン料理と和食とのコラボレーションは今回が初めてですが、もしかしたらスペイン料理と和食の取り合わせが一番合うのかなと私は思います。
メニューを聞きましたが、それは明日になってのお楽しみだそうです。
今回のトリノオリンピック。まだ日本にはメダルがありません。少々、メダルの有無にとらわれすぎて、それぞれの選手の姿が薄れている感もありますが、その中でもちょっと気になることがありました。
「オリンピックを楽しもうと思います。」
「ここまで来れたのだからあとは楽しもうと思います。」
「負けてしまったけれどオリンピックに来ることができて楽しかったです。」
以前、卓球の福原愛選手が海外遠征に行ったとき、リポーターから
「楽しかったですか?」と聞かれて
「私は楽しみに来ているんじゃありませんから。」
と答えていたのを思い出しました。
オリンピックでは順位が決まります。ということはどの選手も1位を目指す『勝負』をしています。『勝負』というのは必ず『勝ち』と『負け』が決まるものです。闘う前から「楽しんじゃう」と言ってしまう日本人選手に、なんとなくガッカリしてしまいます。
私などはオリンピックにも出場できなければ、練習に耐えられるだけの根性も持ち合わせていません。だから私の言うことには説得力はありません。ただ日本選手を応援している一国民として、本当に「楽しい」というのは、敵味方に分かれて真剣勝負で闘った後、達成感や悔しさとともにジワジワと感じるもので、最初から「楽しむ」という言葉を口に出してしまう、今の日本の気持ちのあり様が、結果としてメダルが獲得できない日本人の詰めの甘さにつながっているのではないかと思うのです。
「式部庵」が一日一日出来上がってきます。
今日は洗面所の大きな鏡が取り付けられたり、浴槽と洗面所を仕切るサッシがはめられたりしました。明日は浴槽から外に出ることができる木製のデッキが取り付けられます。
夕方頃、先日設置されたばかりの大きな浴槽に、温泉のお湯を入れてみました。プロの職人さんがつないでくれた管ですので心配はないのですが、やはりバルブを開いてからお湯が出るまでのしばらくの間は、本当にお湯が出てくるのだろうかと心配になりました。
しばらくして仮設のパイプから白い湯気とともに温泉がとうとうと流れ出てきたときは、なんとも言えない感動がこみ上げてきました。浴槽が大きいためいっぱいになるのには数十分ほどかかりましたが、その大きさゆえになかなかお湯が貯まらない浴槽を見ながら、あたらめて贅沢なお風呂だなと感じました。
一晩、お湯の様子を見ながらオープンに備えたいと思っております。オープンの日が楽しみです。
3月4日5日の2日間、石苔亭いしだにてブライダル商談会が開催されます。
本日は県内外からブライダル関係の業者の皆様にお集まりいただき、私たちが提供していきたい婚礼のスタイルについての説明会を開かせていただきました。
石苔亭いしだのブライダルのテーマは「モダンジャパニーズ」です。これまで多くのお客様から当館でのご婚礼のご依頼を受けてまいりましたが、準備が整わずお断りしてまいりました。年間で10組という限られた数ではございますが、この度、ご結婚されるお二人のおめでたい門出をお祝いできることができましたことを心から嬉しく思っております。
若旦那から「これまでのスタイルにとらわれない石苔亭いしだスタイルの挙式を行ないたい」という旨の話がされました。それぞれの業者の皆様も熱心に説明会に参加していただき、だんだんと雰囲気も盛り上がってきた感じです。
3月4日5日の2日間、模擬挙式もございますのでどうぞお越しくださいませ。多くの皆様のご来館を心よりお待ち申し上げております。
101号室「桐壺」の完成まであと数日です。
今日は檜で作られた風呂桶が浴槽内に運び込まれました。大きい風呂桶だとは聞いてはいましたが、実際見てみますと大人3人は余裕で入ることができるような大きさに、あらためて贅沢さを感じました。
101号室の改修が終了いたしますと、お隣の102号室にも温泉を引く工事が入ります。また107号室も大きな木製デッキができお庭も広くなりました。この3部屋のオープン予定は3月24日ですが、102号室の工事のは入らない日は、この贅沢な浴槽の入った101号室と広々としたデッキのついた107号室はお客様方に使っていただこうと考えています。
101号室・102号室・107号室は現在「宇治十帖」タイプの客室ですが、3月に両部屋とも完成した時点で、以前の客室タイプであった「式部庵」へと生まれ変わります。
2月・3月中はお試し期間で、お値段は据え置きとなりますので、是非この空白の1ヶ月に「新・式部庵」をご利用になられてはいかがですか?