朝から降り続いた雪で、昼神温泉は一面真っ白なシーツを広げたような純白の世界です。なんとも幻想的な大晦日となりました。
1年の中で、その締めくくりをするこの「大晦日」
日ごろ私たちが忘れかけている「つつしみ」とか「たしなみ」というものを、肌で感ずることのできる唯一の日です。いろんな文化が横行している日本でも、まだこの大晦日やお正月だけは、私たちの生活の中にしっかりと根付いている日本人の心のような気がします。
今年も一年いろんなことがありました。白い雪が降り積もった庭を眺めながら、あれこれと思いをめぐらせながら静かに年を越したいと思います。
皆様方にとりましてもよい年越しでありますように。
そして、来年がよい一年でありますように心よりお祈り申し上げます。
石苔亭いしだ 若女将 逸見貴子