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当館を舞台といたしました「温泉へ行こう5」の放映がいよいよ明日となりました。
本日も旅館の玄関やロビーにて撮影が行われていますが、私たちの旅館がどのようにテレビに映るのかなんだか楽しみのような、不安なような複雑な心境です。第１話のロケはまだ残暑の残る８月の頃でしたので、あの当時、皆さんがジャンバーを着たり、コートを着たりして汗だくになって撮影したのが、こうして11月の放映には秋〜冬にかけての風景として違和感なく映るのだなと、あらためて納得させられます。
明日の放映の番組宣伝で、田中実さんが「花まるマーケット」にご出演なさいます。その中で当館のお料理をご紹介していただけるということで、私も少しばかりテレビに出演させていただきますので、よろしければどうぞご覧になってくださいませ。
本日はお休みさせていただく予定でございましたが、旅館から電話が･･･。なんとも悲しいことなのですが、大広間の床の間にかけてありました絵がストーン！ドカッ！と落下してしまったというのです。その下には大きな花瓶にお花も生けてございました。花瓶が倒れお客様の浴衣に水がかかってしまい、何より音もすごかったということでございます。何よりも救われたのはお客様にお怪我が無かったということ。創業して20年、私が旅館へ手伝いに携わるようになり10年始めての経験です。大きな額を飾ってありましたので重たすぎたようです。何が起こるか本当に分からないものですね。私が旅館に着きましてお客様へお詫びに伺ったところお客様は私どもを逆に気遣ってくださいました。本当にこの仕事をしていると、人と人との関係に豊かさを教えられます。有難うございました。
私事ではございますが、明日は私の兄の結婚式でございます。どことなく私は朝から緊張気味で、そわそわ････本日は父や兄のお客様が大勢当館へご宿泊してくださいます。遠くからわざわざ起こしいただくのだからと父も兄も大変気をもまれ、何度となくお電話を頂きました。今までいてくれていた母＝女将は今はいません。もちろんとどこおりなくだんどっているつもりでおりますが、末っ子という感覚が私自身に不安を感じさせます。頼るべき母がいない。もちろん滞りなく行っているつもりでは有りますがまわりの方のお気持ちを察すると少々心配です。それに兄のことだけにどことなくくすぐったいですよね。夕方兄が皆様に挨拶に参りました。その様子を見ていたら、どことなく明るいんですよね。笑顔で「じゃ、宜しく････」なんて私に向かっていっている様子を見るとやっぱ「嬉しいんだなー」とつくづく感じてしまいました。そういう私も朝から少し変？！とにかく泣いても笑っても明日がきます。スタッフの皆さん本日は大変お世話になりました。明日は、申し訳ありませんが、日記をお休みさせていただきたいと思います。
若紫〜源氏の君18歳の3月から10月まで
源氏の君が熱病にかかり、北山にいる加持祈寿祷の庵を訪ねる。その庵のすぐ下に幼い女の子が尼とともに住んでいるのだがあまりにもかわいらしいのでじっと見ていると自分が思慕せている藤原の女御に似通ったところがある。この女の子は10歳、藤原の兄の娘であった。源氏の君は父の後妻の藤原の藤壺と密会を重ねるうちに懐妊したことに気づき二人して罪の深さに悩むのでした。やがて若菜と一緒に住んでいた尼が亡くなり以前のように藤壺にあえなくなった源氏の君は藤壺によく似た若紫を引き取り自分の理想とする女性に育て上げようと、若若紫を二条院につれてきて親代わりとなり、手習いや和歌を教え成長を楽しみにしていた。
次回末摘む花〜
今日から1週間、また「温泉へ行こう5」の撮影が始まりました。今日は近くの川原での撮影が深夜まで及んだわけですが、先月とはうってかわって気温が夜中摂氏1度くらいまで下がり、凍るような寒さの中でのロケとなりました。本当にドラマを作るというのは大変なことだなとあらためて感じました。画面を通してこの寒さはどのくらいつたわるのでしょうか。
先日、東京へ出張へ出かけた帰りに久しぶりに東京ディズニーランドへ寄ってきました。あいにくの雨模様でしたが、クリスマス期間中ということもあり、大勢の人で賑わっていました。以前もお話させていただきましたが、私と若旦那は３年前までディズニーランドのキャストとして働いておりました。昔の職場に帰ってきたと言う感じで、ランドから教えてもらったいろんなことを思い出したり、新しくできたアトラクションで楽しんだりしました。
トゥモローランドのバーガーショップでのことです。お母さんはハンバーガーの注文へ行っているらしく、小さい子どもが席で泣いていました。すると、掃除をしていたキャストがその子どもに歩み寄り、子どもの目線までしゃがんで何かを話しかけていました。時々頭をなぜながら話をしているうちに子どもも泣き止み、そのキャストはまた仕事へ戻っていきました。
ディズニーランドが今もなお、とても優しく、おおらかな心でゲストを迎えてくれる姿になんだかとても嬉しい気持ちになりました。
石苔亭いしだの第2ロビーには暖炉が置いてあり、薪のパチパチとはぜる音がなんとも心地よく響いています。
この暖炉を作ってくださったのは千葉のアインズという工房の松岡さんです。先日、若旦那に連れられて松岡さんのギャラリーへ行ってきました。松岡さんは鉄・木・ガラス・布・・・といった素材に心を寄せて作品を作っていらっしゃるアーティストの方です。暖炉ばかりではなく、鉄で作った壁掛けや、自然木やガラスを使った行灯などギャラリーには様々な作品が所狭しと並べられて亭テ、見ているだけで楽しい気分になりました。
しばらくすると松岡さんは、奥の方から大事そうにあるものを持ってきて見せてくれました。それはそばの田んぼの土手に無造作に捨てられていたという鍬（くわ）の先でした。鍬先の鈍く光る鉛色の鉄と中心部分の木製の部分が、なんとも言えない緩やかな曲線で交わっていて、鉄と木といったぜんぜん違う素材が、農具というひとつの目的のために、必然性を持って融合している美しさがそこにはありました。人間が美しさを求めて作った造形物ではなく、長年培われるうちに、より機能的に、より効率的に洗練されてきたこうした生活の中の道具には、それだけで既に美しさが存在するのだなと思いました。
今年の春から女性のお客様方にはお好きな浴衣と帯を選んでいただけるサービスを始めておりますが、多くの男性のお客様より
「女性ばかりずるいぞ。」
という声がありましたので、男性用の浴衣もチョイスできるサービスを始めることにいたしました。浴衣の種類は全部で8〜10種類ご用意いたしました。男性の浴衣にも様々な色が入り、夜の宴に出かけていらっしゃるお客様の姿が、以前にも増して華やかなものとなりました。ベージュを基調としたシックな浴衣もあれば、赤色のストライプの入ったいなせな浴衣など様々な浴衣をご用意しております。
客室にはお休みになられる際の浴衣もご用意しております。
どうぞこれからは男性のお客様も浴衣選びをお楽しみくださいませ。
「下伊那の宴」と銘打ちました地域の伝統芸能の舞台が本日から始まりました。今日の演目は「今田人形浄瑠璃」の皆様方でした。
太夫の語りにあわせて三人の操り手が一体の人形を動かすとても難しい伝統芸です。はじめに座の方から人形の操り方を簡単に教えていただきました。手をかざすだけでなく、そちらの方へ顔や目線を持っていかなければ人間らしい動きにならないとか、女性の歩き方と男性の歩き方の違いをそれぞれ人形を変えて見せていただいたりするうちに、人形のほうがよっぽど人間らしいなあと思ってしまいました。
今日の演目は「傾城阿波の鳴門」といって生き別れた母子が再会しながらも、自分が母親だと名乗れない悲しみを題材としたものでした。指先の動きやしなやかな足さばきなど、すべてに神経が行き届いた動きは、三位一体だからこそできる細やかな心配りに人形であることを忘れて見入ってしまいました。
次回の公演日は12月4日です。詳しい日程はHPに新設しました「下伊那の宴」のページを開いていただきご覧くださいませ。
撮ってまいりましたよ。緑山スタジオで････。もーほんとに緊張いたしました。車で移動している途中から何か異質なものが胸のあたりを渦巻いてくるのです。これは間違いなく緊張です。こんな貴重な経験を楽しみたいのに、とてもそんな余裕が生まれてこないんです。別にプロの皆さんとはりあおうなんて思ってもいないのに、中に入って一人前に演技しちゃおうといっぱいいっぱいになっている自分の居心地が悪いこと悪いこと。この感じ、どこか見覚えがあるんです。若女将としてお客様の前に挨拶に出るようになった頃です。勤めている客室係りの皆さんの方が当然ベテランなのに、その皆さんの先頭に立ってお客様に感謝の気持ちをお伝えしなければなりません。私の心の弱さが自分自身によからぬ妄想や感情を湧きあがらせ、自分自身をマイナスに追い込んでいってしまいます。なかなか堂々としていられない自分が周囲にも良い影響を与えず、コミニュケーションが上手に取れなかった頃がありました。でも考え方一つなんですよね。どんなことも楽しさに転換できる強さが人にはとても大切ですね。
緑山スタジオでは、リハーサルに入ったとき大勢のスタッフの方や加藤さん田中さん他ご出演の皆さん（名前を言いたいのですがオンエアｰまでお楽しみ）が集まって見守ってくれているんです。いつもロケで打ち合わせをしている馬場さんという方は顔を真っ赤にしながら私の演技？を見ていてくれました。（これ、どういうことでしょうね！）本当に「温泉へ行こう」関係者の皆さんは家族的な暖かな方たちばかりです。オンエアｰ楽しみにしていてください。