若紫〜源氏の君18歳の3月から10月まで
源氏の君が熱病にかかり、北山にいる加持祈寿祷の庵を訪ねる。その庵のすぐ下に幼い女の子が尼とともに住んでいるのだがあまりにもかわいらしいのでじっと見ていると自分が思慕せている藤原の女御に似通ったところがある。この女の子は10歳、藤原の兄の娘であった。源氏の君は父の後妻の藤原の藤壺と密会を重ねるうちに懐妊したことに気づき二人して罪の深さに悩むのでした。やがて若菜と一緒に住んでいた尼が亡くなり以前のように藤壺にあえなくなった源氏の君は藤壺によく似た若紫を引き取り自分の理想とする女性に育て上げようと、若若紫を二条院につれてきて親代わりとなり、手習いや和歌を教え成長を楽しみにしていた。
次回末摘む花〜
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