「下伊那の宴」と銘打ちました地域の伝統芸能の舞台が本日から始まりました。今日の演目は「今田人形浄瑠璃」の皆様方でした。
太夫の語りにあわせて三人の操り手が一体の人形を動かすとても難しい伝統芸です。はじめに座の方から人形の操り方を簡単に教えていただきました。手をかざすだけでなく、そちらの方へ顔や目線を持っていかなければ人間らしい動きにならないとか、女性の歩き方と男性の歩き方の違いをそれぞれ人形を変えて見せていただいたりするうちに、人形のほうがよっぽど人間らしいなあと思ってしまいました。
今日の演目は「傾城阿波の鳴門」といって生き別れた母子が再会しながらも、自分が母親だと名乗れない悲しみを題材としたものでした。指先の動きやしなやかな足さばきなど、すべてに神経が行き届いた動きは、三位一体だからこそできる細やかな心配りに人形であることを忘れて見入ってしまいました。
次回の公演日は12月4日です。詳しい日程はHPに新設しました「下伊那の宴」のページを開いていただきご覧くださいませ。
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