若女将の日記

レンタル自転車を始めました

本日より当館へお泊りのお客様へのレンタルサイクルのサービスを始めました。

昼神温泉郷はちょっと人里から離れている為、施設から施設へ移動するのに、少しばかり時間がかかります。かといって車で回るほど広くもありません。当館ばかりでなくいろんな温泉郷の魅力を見ていただきたいと思い、マウンテンバイクを2台購入いたしました。

試乗も兼ねて阿智川の周りを何周か走ってみましたが、清清しい秋風を頬に受けながらのサイクリングはなんとも快適なものでした。車ではなかなか体験できない、自然の空気を感じながらのサイクリング、是非お客様方も体験していただけたらと思っております。

ただ今、お客様用のサイクリングコースを作成しておりますので、コースを参考に秋の日差しの下、昼神温泉サイクリングとしゃれこんでみてはいかがでしょうか。

ペットホテルサービス開始

大きなアフガンハウンドを３頭飼っている友人がいます。先日の結婚式で一緒になり話をしている中で、

「ペットを飼っていると外出が出来ない。餌もやらなくちゃいけないし、散歩もしなくちゃいけない。」

ということを耳にしました。ペットが泊まれるホテルや旅館は昔にくらべ多くはなってきましたが、様々な好みのお客様が泊まられる旅館においてのペットとの同泊はやはり難しいようです。当館でも数年前、犬を預ける事のできる犬舎を建てようかという話もありましたが実現できませんでした。

結婚式の帰り、車の中でずっと考えてきました。なんとかペットを飼っている方も、１年に何度かは旅行へ出かけられないものかと。

すると若旦那が、次の日にさっそく動物病院へ行き、先生にペットを預かってもらえるかどうか聞いてきてくれました。どうやら一晩3,000円前後で預かっていただけるようです。病院だから預けるほうも安心ですし、ご飯と散歩もついているそうです。当館から車で15分程度のところですが、ご希望の場合はペットの迎えにも来てくださいます。

間もなくHP上でも告知をさせて頂きます。これまでなかなか遠出のできなかったペット愛好者のお客様、どうぞお出かけくださいませ。

300日コーチン

本日のなんと見事な秋晴れでしょう。昼神のあたりだけでしょうか？今回はロケも順調に進んでいるようで本日俳優部の数名の方々は下伊那の散策です。どこかお昼を食べれるところを紹介してください。と言うことでしたので、とびっきりのところをご紹介しました。どうせなら田舎らしさが満喫できるところと思いまして、当館が自慢にしている300日コーチンの卵を入れさせていただいている亀甲園へ鶏肉ｺｰｽです。お送りする途中、紅葉はまだまだ完全ではないのですが、秋の日差しに反射して黄金色に見える田舎風景がなんとも新鮮で感動してしまいました。亀甲園さんでは猫や犬がのどかに戯れる景色が又私たちの心に穏やかな感情を目覚めさせてくれます。俳優部の皆さんに私と同じような時間を感じていただけていればとても嬉しいと思います。こんなのどかな空気は、田舎に着ただけでは得られないですものね、毎日を頑張っている自分自身と気の合う仲間がいてそこに環境が揃った時は最高です。それが今なら、昼神へきていただいた記憶が「いつかまた、来よう！」というおもいとして残ってくれることだと信じています。

源氏物語

当館は館内の各名称を源氏物語からいただいています。源氏物語は能とも縁が深く、またこの園原の土地ともゆかりがあるようです。そこで若女将流、源氏物語の解説シリーズをお送りして見たいと思います。

先日からご紹介しております今年７月に出来た新しいお部屋を105（光源氏）といたしました。

〜光源氏〜生まれながらにして才色兼備の光源氏は１２歳で元服して葵の上と結婚します。しかし、彼はその結婚生活においては常に満たされないものを感じていた。その空虚感は多情な性質と絡み合い恋をあさり歩く青年貴公子となります。歓楽の酒に酔う日も多くなり、深刻な苦悩に泣く夜も幾度も重なるようになる。葵の上は出産のためにこの世を去った。源氏の君は心の奥に巣食う逃げられない思慕を満たすため紫の上を本妻に迎えます。しかし、その後も源氏の君は朧月夜とのふとした罪の責めを負う・・・愛欲生活の大成を遂げることが出来るのか・・・・？

〜次回は桐壺〜

災害の傷跡

新潟での地震災害はいたるところで大きな傷跡を残しています。今日も大きな地震が新潟ではあったようです。今年、数多く上陸した台風の影響も全国規模で拡大しています。なにか最近地球が怒っているような気さえしてきます。

ある番組でこんな話を聞きました。

「川は蛇行しながら流れていくのが本来の姿である。それを人間が定規で引いたようにコンクリートで川の形を変えてしまうからおかしなことになってしまう。」

人間がいくら自分たちが住みやすいように川や山の形を変えてみても、川には川の記憶があり、山には山の大地には大地の記憶がそれぞれあって、人間がちょっと勘違いをしておかしなことをすると、地球の大きな記憶がそれは違うと軌道修正をする。今はそんな時なのかなとも思いました。

コンビニのゴミ箱

高速道路のサービスエリアのゴミ箱の半分以上が外部からの持ち込みのようです。ガソリンスタンドでも最近ですとゴミ箱を撤去しているところが多く、いろんなところでゴミに対する制限が設けられるようになりました。

最近入ったコンビにでは、これまで外に置かれていた分別ゴミの回収ボックスが店内に設置されるようになりました。おそらく店外に置いておくと外部からの持ち込みゴミであっというまにいっぱいになってしまうからでしょう。

しかし、よく考えてみると店内で買い物をして、会計をするまでの段階ではほとんどゴミは出ません。そうすると店内にあるゴミ箱はいったいなんのためのゴミ箱か・・・・。ん〜考えてしまいます。確かに自分のゴミは自分で片付けるというのが基本なのですが、街中にあるゴミ箱がそれぞれ他人のゴミは受け付けないというのも、なにか悲しい話のような気がしました。

朝食のお豆腐

現在石苔亭いしだの朝食は和食として３種類の献立の中から選んで頂いております。「焼き魚」を中心とした和食＝現在の魚は「鰆の西京焼き」と「鯵の干物」を出しています（御利用客室によって内容が変わっております）うこっけいの鶏がらスープを使用した「薬膳粥」、地元の芋を使った「とろろ御膳」です。今年の６月からメニューのお豆腐にも一工夫されています。薬膳粥につくお豆腐は、豆乳で作った「茶碗蒸し」、とろろ御膳には「自然薯豆腐」をおだししています。私は比較的珍しい自然薯豆腐が食べられる「とろろ御膳」を皆さまにおすすめしています。是非召し上がってみてください。まるでチーズケーキのような食感で密度濃いお豆腐です。

木地師の里

ひるがみ温泉にいらっしゃったお客様の観光場所として木地師の里があります。木曽の檜をつかったろくろ工芸を中心に行っている地域です。そこに私たちが故意にさせていただいているお店「やまと　小椋」さんがあります。今日はやまと小椋さんの紹介で木曽の興禅寺というところへ行ってきました。「木曽の秋」という題で襖絵が完成しその記念式典が催されたのです。お天気もよく京都の妙心寺御用達の精進料理を頂き絵を見させていただいてきました。ほかに「木曽の春」・「木曽の冬」が完成していて残り「木曽の夏」を書き上げるそうです。絵ももちろんすばらしいのでっすが木を使ったろくろ工芸の作品、ヤマト小椋さんの作品は最高です。なんとも重厚感のある素晴らしい作品の数々を拝見させていただいてきました。

是非皆さんも寄ってみてください。日本の巧みの技、かけがえのない伝統工芸、決して絶やしたくない宝物です。

紹介 二井榮逸さん

当館にはロビーに能の場面の絵が飾られております。三重県からお越しくださるお客様はよくご存知です。大体の方が目に留められお声をかけてくださいます。

能画家、二井榮逸さんの絵が飾られています。二井榮逸さんは幼い頃から足が不自由であるという事もあって、謡を習いはじめ喜多流能楽師となり、日本画を習い能画家となる、そして生け花も習われ清雅流の宗家となられました。彼にしてみるとそれら全てが舞台で演ずる事につながっていたのです。彼は幼い頃からの憧れを実行したくても出来なかった思いを別の形で表現し、思いを成し遂げようとされたのでしょう。一見とても線の細い柔らかな絵を書かれているように見えますが、二井榮逸さんの作品は思いの強さがにじみ出た奥深い幽玄の漂いを感じさせる事で絶大な評価を得てお出でです。平成元年石苔亭いしだに能舞台が出来た時、若い頃「画家になりたい」という夢をもっていた私の父がご縁あって二井榮逸様の絵を手に入れたそうです。

秋晴れ

昼神温泉は本日なんとも素敵な秋の日を迎えました。先日の台風がうそのようです。夏の日差しとは違う柔らかな日差しのなか、青空が広がりかすかに冷たくなった風が肌に触れます。哀愁たっぷりのなか風と共に時間が過去へと逆戻りするような寂しさなのか懐かしさなのか、そんな空気が胸を通り過ぎるようです。昼神にそびえる園原の山がとてもりりしいです。こんな日はさぞ温泉もお食事もご気分よく味わっていただけるだろうとほっといたします。日常のあわただしさから離れ素敵な旅を皆様にお届けしたいと思います。