この土用日、日曜日、いつもでしたら実家の母に娘をお願いするのですが・・・・
今週は都合がつかず、一緒に出勤です。
今日は、吊るし飾りが届き、売店へ商品を並べました。
この週末は、お蔭様で雛飾りのご覧になられるお客様が大勢いらっしゃってくださいました。
そんな中、娘は駄々をこねたり、ぐざることもなく、お客様やスタッフの目の有る中で、ロビー中を駆け回りながら過ごしてくれていました。
母はほとんどかまって上げられていません。たいした言葉もかけてあげてないかもしれません。
ふっとすると、「ママ、お仕事終わった?」と時々私の顔を覗き込んできます。
母としては、まだ小さいのにこうして過ごしてくれる娘をけなげに思い、抱きしめて上げたい気持ちでいっぱいです。
しかし、旅館を代表する女将という自分の立場を考えると、常にどこかで娘の行動が気がかりで気持ちは正直おだやかではありません。
それぞれの期待をしてこられるお客様や日頃の疲れをいやされにこられるお客様がいらっしゃることを考えると、身内の子供が館内にいる姿は、決して望ましくありません。
同時に、スタッフの手前も気になります。
私の気がかりなど、誰も気にしないかのように、お客様もスタッフの皆さんも、本当に娘にも私にも優しく、暖かく受け入れてくださいます。
皆さんに「甘えているのではないか・・・・」とその事実をどのように受止め、返したらよいのか答えが見つからないまま、度々繰り返す今日のような日があります。
今の私にはこうしたことも受止めた考え方を見つけなければ、育児が出来ません。
素直に、甘えさせていただいています。
でも、どうか私に考えが無さ過ぎるように周りに感じさせるようなことがあれば、どなたでも結構です。どうか、どうか、ご指摘、ご鞭撻いただきたいと思います。
どこか自分の関わり方へ、「これでいいのだろうか?」と不安な気持ちを常に持ち続けていることは確かです。「女将だから」と周りに遠慮され、堂々と非常識なことをしているような自分では悲しすぎます。
今は、多くの皆様の温かさに守られた毎日を過ごさせていただいていることに、心から感謝しています。同時に、娘にも助けられていることを幸せに感じながら、娘に花丸を上げたいと感じました。