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地元飯田市で歴史をもって営業されている和菓子屋さんに「泉和庄」があります。
「大名きんつば」の老舗です。
先日歌舞伎座へ伺った時、「泉和庄」が歌舞伎座の中の売店に出店されていました。
これもまた、地元の誇りです。
舞台を見させていただく会場で、弁当が食べれるというのも歌舞伎の醍醐味かもしれませんね。
白くふいた粉が「シュワシュワ・・・・」と口に入れたとたんに溶けてゆく感覚が、改めて地元の私を感動させました。
実は、市田柿は高価な干柿ですので、地元民はなかなか食べないといってもいいかもしれません。義理の母は、自宅の渋柿で毎年作ります。自家製がほとんどですね。
私も、学生の頃は柿の皮むきを良く手伝いました。
干した後、紙袋でかさかさと振って白い粉を拭かせた記憶があります。
市田柿が食べれて、昭和の歴史ある会場の雰囲気を感じながらいただける、贅沢なお弁当でした。
昨年、山田シェフがお店をOPEN致しました。
現在、そちらのお店で「阿智黒毛和牛」を取り扱っていただいています。
山田シェフにも認めていただけるほどの「阿智黒毛和牛」である。ということは、東京でもご活躍されるプロの料理人に認められたということです。非常に心強いことです。
日頃のご挨拶と共に、そのお店にお邪魔してまいりました。
場所は、東京都港区麻布10番にございます。
~HIROSOFI~ ヒロソフィー
といいます。
少し、ご紹介します。
スパゲッティーです。小さい牡蠣が不思議でした。なんでも、養殖ではなく、岩についた牡蠣をすもぐりの方が、小さいうちに取るそうで、取れた数でしか仕入れることが出来ない、貴重な牡蠣だそうです。
味がしっかりしたスパゲッティーです。
美味しかったー
阿智の黒毛和牛をしゃぶしゃぶ風に仕上げてくださいました。
コンソメスープと一緒に食べる、しゃぶしゃぶです。
実際にこのような形でメニューにされてるそうです。
ただ、私達は特別、肉質の違いを感じるために部位の違うところをそれぞれ出してくださいました。
今後、阿智黒毛和牛を紹介させていただくためにも必要な情報です。
こちらが今回東京に来る前に遅らせていただいたお肉です。
切り口の断面から、油ののり具合の違いを教えてくださいました。
こうして説明していただくと、断面の違いがわかるように、味わいの違いがはっきりとわかりました。
こちらの面は、油のつき具合も違いますが、切り口の面から肉質(=筋肉質)なのがわかるといいます。こうした肉は、硬くランクがまた違ってくるのだそうです。
こちらの肉は、口に入れると本当に溶けるように食せました。
今度、小泉元首相がこのヒロソフィーにこられるそうです。その時にこの阿智黒毛和牛をお出しくださる予定でいらっしゃるそうです。私達阿智村に住むものにとっては、すごいことです。だって、地元食材が、そんなに評価していただけるということですから・・・・
今回は、そのプロのこだわりや評価の仕方などを詳しく学ばせていただきました。
目の前でソースをかけてくださり仕上がりです。
何と、このソース「たるとの生地」だそうです。
つまり、この3つを一緒に食べると苺タルトが口の中で広がるというデザートです。
苺アイスももちろんフレッシュで美味しかったですが、タルト生地のソースに驚きながらそれを口に含ませながら、空想するという工程が、美味しさを想像させ一層素敵なデザートにさせてくれる物だなー。と学びました。
美味しさというのは、食する者の感じ方が大きく影響する物なのですね。
気がつけば、簡単なことのようですが、これを現実に形にしてゆくまでの発送というのは、誰にでも出来ることではないですよね。
今回、食事をさせていただき私は改めて、涙がこぼれるほど「幸せ!」という感情がこみ上げてきました。「あー、本当に気分ともども美味しい料理を食べると、幸せ!とかんじるんだ!!!」ということにきづきました。
なぜ、そこまでかんじたのか???
私なりに無意識の中でストレスやプレッシャーと日々戦いながら、頑張ってきた!そんな張り詰めた思いが、美味しい料理に癒され、緩んだといった感じです。本当に涙が出るんです。
すごいことですよね。
改めて、宿にこられるお客様の気持ちを体験した思いになりました。
私の仕事の本質が何であったか、思い出したようでした。
私は、石苔亭いしだの料理でどこまで「幸せ!」と感じていただける、心から感動し、生きてて良かった・・・と思っていただける「おいしい料理」を出せるか、現場に帰って長田板長と話したいと思いました。
同時に、地元食材に素晴らしい物があることを理解し、南信州や昼神温泉の魅力が大勢の皆様に伝えていけるような宿作りが出来たら素敵だな・・・・と感じました。
こちらのお店は、来館の祭年齢制限がございます。35歳以上の客様だけがご利用いただけるというこだわりのお店です。年齢を重ねて方々への献立ですので、その辺りも非常に考慮されているそうです。
席も12席のみ
私達は昼にお邪魔させていただきましたが、昼席は、月、木、金のみの営業だそうです。
是非、皆様もお出かけになってください。
かぶちゃん農園貸切、
「歌舞伎座さよなら公演 二月大歌舞伎」~十七代目 中村勘三郎 二十三回忌追善~
にご招待いただき、見に行ってまいりました。
実はとっても興味深く、楽しみにしていました。
石苔亭いしだでは、能~狂言~地元伝統芸能~日本伝統芸能~
といったことと、深く関わってきていましたから、本場の歌舞伎という物を見てみたかったんです。
それにしても、南信州にIターンをしてこられた「かぶちゃん農園」は、5年目を迎えられるそうですが、その活躍ぶりは素晴らしいです。どれほど南信州を全国へ発信してくださっているか・・・・
私もCMでお声をかけていただき、皆様の前に時々姿を現させていただいていますが、石苔亭いしだにとっても心強い地元企業様です。
同じ南信州を舞台に、全国、しいては世界を目指して頑張るかぶちゃん農園です。
私達は、関係ないようで、実は深くつながっているように感じるのです。
同じ土を舞台に、自社の志を成し遂げるために突き進んでいます。
手と手を取り合い、情報を交換し合いながら、いい物を発信してゆきたい。
何かが生まれるはずです。
そして、いい連鎖が生まれ、呼びかけていけるものが生まれたら素敵です。
2月はなんだか、いろいろな会議が重なり忙しいです。
また、旅館へは2000体雛飾りを鑑賞にこられるお客様が大勢きてくださり、華やかです。
そんな中、旅館の皆さんに後ろ髪を引かれる気持ちを振り払って、東京へ出張です。
私にとっては、久しぶりの出張のような気持ちです。
切ないのは、娘と3日も離れなくてはならないことです。
家を出るまでは、実は気が向かなかったのですが、仕事です。現場まで留守にして、そんなわがままは許されません。
なんだかんだと若旦那につれられながら、ひとつづつ用件を済ますにつれ、「東京にきてよかった」
と思うようになりました。
やはり、旅館の外に出ると行くこと、いつもとは違った世界に触れることは、仕事をしてゆく以上非常に大切なことだということを思い出しました。
どことなく、育児に逃げ込んでいたところが合ったのかもしれません。
やはり、東京にきて大勢の人の群れにまざったり、目から飛び込む色鮮やかな情報、ファッション、何もかもが感覚を刺激され、心の中にいろんな意味で「欲」がよみがえってくるようです。
本日の最後は、芸能プロダクション「アミューズ」へお邪魔しました。
すてきな事務所です。
そこで、若旦那はある企画を持ち込みながら、自分自身新しい動きができるのではないかと感覚を研ぎすましているようにみえます。
なにか、発展がありましたら、ご報告いたしますね。
今年、古稀を迎える方のお祝いが行われました。
皆様もよくご存知、石苔亭いしだのほぼ、女将役として活躍していただいています村上シズエさんです。
私と母にとっては、石苔亭いしだがほぼオープンした頃からの長いおつきあいです。
もちろん、お客様のことも一番よくご存知の方となるかもしれません。
母が引退後は、私にとっては大変心強い、女将代理としてご指導いただいてきました。
そのシズエさんが、なんと今年10月がくると70歳です。
そして、もう一人、私の父であり、石苔亭いしだを創業した石田です。
父もまた、10月に70歳を迎えます。
シズエさんを連れてきたのは、父です。
父と村上夫婦との付き合いも、旅館の営業年数以上に長いものです。
その方々に支えられ、勇気づけられ、石苔亭いしだは今があります。
今の石苔亭いしだの スタッフ全員が、そのお二人を笑顔と大きな声でお祝いしました。
本当に有り難うございます。
まだまだ、体が元気な限りこれからもしばらく、石苔亭いしだをよろしくお願いします。
お誕生日までは、まだ少しありますが、本当におめでとうございます。
石苔亭いしだの新年会が行われました。
新入社員の市ノ瀬くん(フロント)、1年先輩となった矢沢さん(客室係)のお二人が主に幹事として取り仕切ってくださいました。
感心しました。
非常にスムーズに、また楽しく場が盛り上がり、スタッフ全員の一体感を感じることのできたすばらしい時間を過ごさせていただきました。
日頃は私一人が、どことなくせき苔亭いしだの重圧に不安を抱いていたものですが、改めて、今日のこの新年会を迎え、若いスタッフで構成されている石苔亭いしだに、決して一人ではなく、「こんなに心強い仲間がいるのだと」
勇気と心強さをいただきました。
幹事さんももちろん、大役を見事に果たしてくれました。
でも、その幹事さんを思いやり、支える仲間が、石苔亭いしだの全員であることに感謝します。
娘の麻琴も参加させていただきました。
私のところなどには、ひとときもとどまらず、お兄さん、お姉さん、おじさん、おばさん、旅館の仲間の皆さんのところへ入り浸って、遊んでもらい、とっても満足そうです。
旅館としては、まだまだ精進を重ね、能力も技術も向上してゆくよう努力が必要です。
できるだけ大勢のお客様に満足していただき、愛される旅館になるために、仲間どおし助け合い、気づき合いながら、更なる皆様からの評価がいただけるよう、頑張っていこうと、心強く感じた1日でした。
一番頑張らなければならないのは、若女将である私自身のようです。
いつも弱音ばかりを吐かずに、もっともっと積極的にスタッフともお客様とも関わってゆけるよう頑張ります。どうぞ、よろしくお願いいたします。