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昨日海の日は、非常に良いお天気でしたね。前日までの雨や湿気がうそのように、風が爽やかにふき、石苔亭いしだのロビーを飾る風鈴が“ちりん、ちりん、ちりりりりん・・・・”
正面アプローチの門から渡る風は冷たく冷やされ、何故か昔の懐かしい方の思い出を運んできてくれるような、暖かく、穏やかで、不思議な感覚の時間を過ごせます。やさしい時間です・・・・
そんな中、今日は若旦那が京都の烏丸通りにある金剛能楽堂で舞台があります。毎年行われます、七三の会です。茂山千五郎様のお社中の方々と茂山千三郎様のお社中の方々の合同発表会です。
若旦那の出番は１４時ごろ・・・「釣針」に出演です。写真をあとで送ってくれるようメールを致しました。今回はどんな衣装で、どんなアドリブをいれた舞台になったことでしょう？
８月７日に行われる、七夕コンサートも是非あわせてご案内させていただきます。茂山千三郎先生の奥様の舞台になります。（オペラ歌手なんですよ）
薮内佐斗司先生の作詞された曲をご披露くださいます。
中村屋キャラバンがオープンした時からお付き合いのある野口様が、素敵なお友達をご紹介くださいました。野口様は今までも何度か日記でご紹介させていただいてますので、もうご存知の方も多いと思います。神奈川の中村屋ラーメンの顧客でいらっしゃり、昼神店オープンと同時に石苔亭いしだのことも力強く応援してくださっているお客様です。
ご紹介頂いたご友人は、“ミス 岡崎”に選ばれた方です。当然、目を見張るようなきれいな女性でした。だからこそそのギャップに興味をそそられたのかもしれません。人は見かけによらないと昔から言わせますが、その言葉がぴったり当てはまります。
なぜかというと、その外見からは予測も付かない、自立心の強さを感じるたくましい女性だと感じたからです。
彼女は、勤めていた会社を辞めて何と「３０３日間（＝10ヶ月）もの間、独りで世界一周旅行」を現実にさせたのです。すばらしい行動力と勇気と覚悟たと思いませんか？
その旅行記をご自身でブログを立ち上げて、ご紹介されているようですので、是非ご紹介させていただきます。http://happymiwa.blog108.fc2.com/
すばらしい冒険に出られた彼女を尊敬し、そんな発想になった経緯や、彼女の心の奥深くを探りたい気持ちでいっぱいになりました。
私も２０歳のころ随分悩んだものです。ワーキングホリデーや海外留学。でも、結局決断が出きませんでした。１年をかけて世界を舞台に自分へ投資することは、私にはとっても魅力的に思えます。実際の彼女を目の前にすると、何で私はやらなかったんだろう！と自分が小さな人間だな。と思い知らされます。自分の娘には、何かの時こんな思いをさせないようどんどん挑戦させようと感じていました。
でも、以前から漠然と「出来たらいいなー」と思っていたこと。「バイクで日本を旅したい」バイク免許の取得を考える前からあこがれていたことです。もちろん世界一周とまではいかないくても、アメリカ横断等長期の旅をしたい。とあこがれていました。年齢に関係なく、いつか、私も夢見ていることの一つを実現できるだけの女性になろう!!と、気持ちが奮い立ちました。
今日は風俗営業管理者講習会がありました。３年に１度、講習会を受けなければならず、旅館を営業するために必要な免許となります。
行ってみると、昼神温泉の見慣れた方々が既に机にいらっしゃいました。そんな中で受付を済まそうとしてみると、あら恥ずかしい・・・・、「今日の受講は見合わせてください」と言われてしまいました。
実は管理者の書換え＝変更がまだ出来ていなかったんです。私達は、講習会を受講した者が変更していただけるものと思ってしまっていたのですが、管理者本人でないと受講はできないと言うことでした。日々の忙しさにかまけて、自分達の都合のいいように解釈してしまっていました。
結局その場は失礼し、その足で書換えのための手続きに行きました。警察署と法務局と役場へ直行です。法務局と言うところ、私は初めてきました。まず警察署、３Ｆへ上ると「骨董商」とか「銃刀許可」とあわせて「風俗営業」とかかれたファイルが並べられた窓口がありました。そこで、資料を出していただくだけで待たされること４０分程、ゆっくりとした時間が流れます。それから法務局へ、慣れない言葉が並べられた書類へ記入し、受付を済まします。「会社履歴証明書」こういったものがあるんですね。
日頃運転免許の書換えぐらいしか来ることのない警察で、こういった仕事をするためにいる警察の方々がいること、会社を運営していく上で様々な書類があり、そこには私達の名前が登録され証明されるように出来ていることを初めて知った思いでした。改めて身が引き締まるような思いです。
それにしても、職場と言うのはそれぞれ違った空気があるものですね。ここではどんな時間の流れがあるのだろうか？１日人が来ないような時もあるんだろうか？警察署の中でのこうした窓口にいる方も、警察官の職種になるんだろうか？などと余計な興味が湧いてきます。「ふっ」と娘は大きくなったら、どんな仕事に就くのだろうか？と考えてしまいます。
自分の知らない仕事が、世の中にはまだまだ沢山あるということがなんだか不思議で、石苔亭いしだに来られるお客様と照らしてしまいます。この中にも石苔亭いしだのお客様がいらっっしゃるかもしれないし、同じような仕事をしている方々が見えているかもしれません。
そう思うと、皆さんがどんな環境で日々を過ごしていらっしゃるか、少しでもイメージが出来、理解してあげられたらいいのに・・・と思うのです。日々の疲れを癒されにご宿泊にこられる方がいらっしゃるのだとしたら、少しでもそうした環境をイメージし、察してあげることができたら、何か気の利いたことがもっとできるかもしれませんものね。
そんなことを考えながら、職場の様子を観察していました。
今朝、お客様をお見送りすると玄関先で口にされた言葉は「梅雨が明けたようですね。」
太陽の日差しは強く、晴れ晴れとした外の景色です。そんな中玄関のアプローチから流れ込む風が爽やかにお客様と私達の頬をなでました。同じ頃、ロビーに飾られた１０００個の風鈴がやさしく響きます。
昨日の「じめっと」した空気がうそのように気持ちのよい朝です。
雲の様子も、立派な分厚い夏雲ですね。
お昼頃になると、その風と風鈴の音色に誘われて、外来のお客様が見えられました。「テレビを見て静岡から着ました。」と言いながら、風鈴を３個買っていってくださいました。
これから夏本番、皆様もお体には十分ご自愛くださいませ。
若旦那から「今から付き合ってくれ!!」とお昼頃、急に声がかかりました。見てみるとお隣には、日頃館内の修繕や内装関係でお世話になっている小澤木材の社長様と建築の担当者の方がご一緒です。「???」とこれから起こるだろうことを一瞬のうちに見当を付けました。
若旦那は今「改装工事」を考え始めているようです。どうして、予告もなくいきなりそういう話になるのか？と普通なら驚くところですが、そこは慣れました。そして、後からよくよく若旦那の考えを聞いてみると、「なるほど、真剣に考えているんだな。」あるいは「もっともだ！」と、感心できることがほとんどです。今日のところはとりあえず、一緒に館内を回りながら、考えを聞き、思いつくことを話し合いながら、どんな方向へ行くのかを探ってみる段階でしょう。
この結果は、後日皆様に報告いたします。
それにしても改めてこうして館内を回り、じっくり見てみると、いろいろと気になるところが目に付いてしまうものですね。くもの巣や壁の傷、障子紙や電球の明かり、間取りやテーブルの傷、冷蔵庫やお茶道具、洗面所にお風呂、お客様の備品、それに収納関係・・・・・
まだまだ、他にもありとあらゆることが目に付きます。目に付くと言うことは、自分の理想どおりではないということ、あるいはお客様にとての目線で見た時に「格好が悪いんではないだろうか？」などと、理想を語りだせばきりがないほどです。
気が付いたことを一つずつでも解決してゆく力がない自分に、悔しさがこみ上げます。
きっと若旦那も同じ思いだと思います。私達は、先のこと、目の前のこと、お客様のこと、スタッフのこと常に頭を働かせていくことが大切です。少しでも油断してしまうと、今の時代の速さに飲み込まれ、行き先を見失ってしまいそうなそんな不安もあります。でも、一人の力ではそんなこと絶対に無理でしょう。だからこそ、旅館の皆と確実に「思い」を共有し、一歩一歩確実に前に進んでいけるよう、また、お互いにチェックの目を持ち合いながら、これからも無事過ごしてゆけることを祈るような思いで、今日は館内を回らせていただきました。
すごいですよ！知ってはいたつもりですが、一日で書き上げてしまうこの才能には改めて感服いたしました。若旦那は本当に多趣味、多芸者です。
白い布に丑を書いています。
この絵は“阿智の黒丑舞い”に使われるそうです。
黒丑の胴体部分にあたる大きな屋台がありますが、そこにかけられるフォロがバージョンＵＰするそうです。私が留守のうちにも若旦那は活発に動き回ってたことが分かりますよね。
口頭で説明はしていただいたのですが、ここで皆様にご説明するのは少し難しく、イメージを伝えづらいです。ですので、出来上がりをまたご紹介したいと思っています。
７月の阿智の夏祭りにはきっと新しくバージョンＵＰした黒丑が登場することでしょう。是非その時まで楽しみにしていてください。
先日もご紹介いたしましたが、私の留守の間に石苔亭いしだは新しい試みがいくつかまとめて行われました。そのうちの１つ、私が実際に体験、参加することが出来ました。
これは、グッド＆ニューと呼び合っています。何をしているかというと、今日のこの時間を迎えるまでに「発見したこと、嬉しかったこと、ビックリしたようなニュース」等、気が付いたことをみんなの前で発表していきます。その時に、カラーボールをまわしています。
これは社長の提案です。なかなかいいニュースが飛び交わない今の時代と、なんとなく不況と騒がれている中でも、やはり人はポジティブに明るく、過ごすことが大切であり、その「気」が「縁」をつないでくれるものだ。という発想から、「いい事探し」の訓練ですね。
お客様をお迎えする石苔亭いしだの空気は、やはりすがすがしく気持ちのよいものであって欲しいです。
本日の写真は石苔亭いしだの玄関である「結処」（フロント）の皆さんの様子です。明かりは暗いですが、みんないい表情をしてきていると思います。毎日これを続けた時の三ヶ月後、どれほどの効果が出てきているか、とても楽しみです。
楽しく仕事をすることも、幸せな人生を手に入れることも、自分が一歩動かなければ絶対に出来ないことです。でも、私達会社はその手助けやきっかけは与えられるかもしれません。考え方や日々の些細な意識の改善で、今までと同じ環境でも、愛と温かさに満ちた幸せを感じられる場所となることだってあるかもしれません。
私自身、仕事を通じ、そんな人間形成を成就するための修練の場と思っています。昨日より今日、今日より明日、スタッフ全員の温かな心で満たされている石苔亭いしだに、お客様をお迎えしたいと願っています。