若旦那から「今から付き合ってくれ!!」とお昼頃、急に声がかかりました。見てみるとお隣には、日頃館内の修繕や内装関係でお世話になっている小澤木材の社長様と建築の担当者の方がご一緒です。「???」とこれから起こるだろうことを一瞬のうちに見当を付けました。
若旦那は今「改装工事」を考え始めているようです。どうして、予告もなくいきなりそういう話になるのか?と普通なら驚くところですが、そこは慣れました。そして、後からよくよく若旦那の考えを聞いてみると、「なるほど、真剣に考えているんだな。」あるいは「もっともだ!」と、感心できることがほとんどです。今日のところはとりあえず、一緒に館内を回りながら、考えを聞き、思いつくことを話し合いながら、どんな方向へ行くのかを探ってみる段階でしょう。
この結果は、後日皆様に報告いたします。
それにしても改めてこうして館内を回り、じっくり見てみると、いろいろと気になるところが目に付いてしまうものですね。くもの巣や壁の傷、障子紙や電球の明かり、間取りやテーブルの傷、冷蔵庫やお茶道具、洗面所にお風呂、お客様の備品、それに収納関係・・・・・
まだまだ、他にもありとあらゆることが目に付きます。目に付くと言うことは、自分の理想どおりではないということ、あるいはお客様にとての目線で見た時に「格好が悪いんではないだろうか?」などと、理想を語りだせばきりがないほどです。
気が付いたことを一つずつでも解決してゆく力がない自分に、悔しさがこみ上げます。
きっと若旦那も同じ思いだと思います。私達は、先のこと、目の前のこと、お客様のこと、スタッフのこと常に頭を働かせていくことが大切です。少しでも油断してしまうと、今の時代の速さに飲み込まれ、行き先を見失ってしまいそうなそんな不安もあります。でも、一人の力ではそんなこと絶対に無理でしょう。だからこそ、旅館の皆と確実に「思い」を共有し、一歩一歩確実に前に進んでいけるよう、また、お互いにチェックの目を持ち合いながら、これからも無事過ごしてゆけることを祈るような思いで、今日は館内を回らせていただきました。
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