石苔亭いしだでは、新年の三が日、一年間お世話になります能舞台の「舞台初めの儀式」を、紫宸殿の宴が始まる前に行ないます。今年も一年この舞台で、演者の皆さんが無事舞台を努めることができますようにと願いを込めまして、四方の柱を火打石の火でお清めをいたします。
火は「魔を祓う」と言われており、厄除けや安全祈願などに使われたりします。
石苔亭いしだでは、お客様のご出発の際に肩口に向かって火打石を打ってお見送りさせていただいております。お客様がご自宅までご無事に到着されますようにお祈りしての簡単な儀式です。
よく時代劇などで主人が出かけるときに
「あんた、いってらっしゃい。」
と言って、カチッカチッと石を打つのもそのためです。
昨日の舞台は加藤木さんが「鶏舞」や「獅子舞」で大変盛り上げてくださいました。
三が日の間は、宴が終わった後、お客様方に特別に能舞台へお上がりいただきまして、御とそ、洗米、お塩を召し上がっていただいております。
本日、1月3日が舞台初めの儀式の最終日となります。
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