1月元日と2日の2日間、今年はうし年ということで、阿智黒丑舞の皆さんが昼神温泉郷の中を、初舞で回ってくれました。
若旦那は笛の吹き手として一緒に同行しています。今年初めての試みでしたが、各旅館の玄関先には、黒丑舞の初舞を見ようとする人や、丑に頭や体を噛んでもらおうとする人で賑わっていました。各旅館ではお正月恒例の餅つきが行なわれていたり、地元昼神温泉太鼓の皆さんが太鼓の披露をしてくれていたり、遠くでは黒丑舞のドラや笛の音が聞こえてきたりと、今年の昼神温泉郷は、例年にないとても華やかな雰囲気での幕開けとなりました。
阿智黒丑舞は全長10メートルもある大きさで、丑頭だけでも10キロ以上、太鼓などを乗せた屋台まで含めると200キロ以上の重さがあります。昼神温泉郷にはいくつか難所と呼ばれる急な坂があり、その坂を人力で屋台を押し上げていくのが一番大変なようでした。「せい!せい!せい!せい!」と坂道を全員でかけ声をかけながら、押していく皆さんの声が、昼神温泉郷の中に元旦から響き渡り、それもまたお正月の雰囲気に華やかさや活気を与えてくれていました。
一年間の無病息災・満願成就・そして丑だけに「モウかりますように」との願いを込めて、大きな口を開けてお客様の頭などを噛んでくれるのですが、中には大きな声で泣き出してしまうお子様も多く、それでもお母さんにだっこされながら、牛に呑み込まれるように頭を噛んでもらっている光景に、思わず笑ってしまいました。
今日は朝から地元テレビ局の「テレビ信州」さんが取材で同行してくださいました。1月7日の「夕方ゲット!」という番組の中で、阿智黒丑舞を紹介してくださるそうですので、長野県にお住まいの皆様、どうぞチェックしてみてください。もしかしたら若旦那も映っているかもしれません。
今年はうし年です。世の中がもっともっと明るく・楽しく・元気よくなるように、阿智黒丑舞が大活躍してくれることと思います。若女将の日記をご覧の皆様も、どうぞ阿智黒丑舞を応援してください。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。