すばらしい伊那谷の文化ですので、昨日の歌舞伎をもう少し詳しくご紹介させていただきます。
大鹿歌舞伎は、およそ300年前から大鹿村お各部落にある神社の前宮として舞台で案じられ、伝承されてきました。歴史の変革の中で、江戸時代から明治時代には歌舞伎上演の禁令は厳しく、その弾圧をかいくぐりながら村人の暮らしの大事な核として受け継がれてきました。昭和52年長野県無形民俗文化財に指定、昭和59年オーストラリアで公演、平成4年ドイツ6都市で公演、平成8年国選択無形民俗文化財に指定、など幅広く活躍を続けています。
大鹿村は歴史深い温泉もあり、バイク乗りのツーリングスポットでもあります。山の奥にあるけれど温泉には天然の塩分含まれていて、さらに海の中の生物の化石が取れると聞いたことがあります。物産品としては「塩もなか」がお勧めです。
伊那市中尾歌舞伎は、「江戸時代(1767年)ごろ、この地に旅芸人が来て、上中尾の山の神様を祭ってある神社の前宮で演じた」といわれています。太平戦争とともに自然消滅していった。約40年が過ぎ、昭和61年に地域の若者達がお年寄りから指導を受け復活しました。
こうした文化伝承の魅力あるところは、年寄りの経験者の方から若い自分達が手取り、足取り、お互いに面倒を見合いながら関わり、学びあっていくところでは無いでしょうか。、そこには、人間関係や社会のルールが自然に身につけられる教えがあります。大事にしていきたいです。