入社式を終わらせ、昨日は1日着物の着付け指導が行われました。そしていよいよ今日から現場指導です。・・・・が、新入社員の若い子達にいきなり先輩方と同じ動きは大変厳しい事が予想されます。また、お客様をお迎えするにしても「着物を着ている・・・」というよりは「着物に着られている・・・・」状態の新入社員の子達をロビーに迎えるのは、お客様のくつろがれるはずの空間を邪魔してしまう可能性もあります。
そこで、私が新人社員を今日から3日間、短時間だけ預かることになりました。私の役割は3つと考えています。
1つ、社会人になったことへの認識をふかめて行き、自覚を深めさせること
2つ、一人一人の和装の立ち居振る舞いの重要性を自覚させること
3つ、現場の先輩スタッフが3日後、少しでもスムーズに指導できるよう、また現場の仕事が理解できるよう、サービスの入り口を開くこと
実際に通常の仕事を行いながら4人を同時に指導してゆくということは、本当に大変なことです。なにより、それによってお客様へご迷惑がかかることを絶対に避けなければなりません。また、現場の流れに乗ってしまえば、目の前の仕事を覚えることが第一優先になってしまいます。
しかし、石苔亭いしだの接客は物を右から左へ動かせす様な、一度教えられた仕事が出来るようになればいいということではありません。例えばお料理提供でいえば、まずお料理が正しく出せることが大前提の上で、お客様に満足していただくにはそこから先が必要なこととなります。そうしたところは意外と個人の能力に任せてしまいがちです。
いつか新入社員の皆さんも、自分の力で考え、積極的なおもてなしが出来る日がきます。今日から3日間の内容がその日のためにあることを期待して、研修をしてまいりたいと思います。
本日の予定は、�@石苔亭いしだの歴史、�A暖かな言葉がけ、接客用語です。