昨晩、予定より一時間遅れて2班のメンバーがホテルに到着しました。なんでも成田の出発が、中国の大雪の影響で3時間も遅れた影響だそうです。日本も例年にない寒波に襲われているとのこと。世界中で自然のバランスが少しずつ狂ってきているのでしょうか。
ぐったりした表情だった2班のメンバーも、一夜明けて朝からのホテル視察の際には、元気な表情を取り戻していました。1班と同じくエースとオリエンタルホテルとシャングリラホテルの見学です。私は前回と同じコースだったため、現地ガイドのケリーさんと、シャングリラのサービススタッフの永田さんに、マレーシアから見た日本の魅力についての話を聞いていました。
「海外から見た日本の魅力はどこですか?」
「マレーシアは歴史が浅いから、古い歴史と新しい文化が一緒にある日本には魅力を感じます。東京で都会を見たあと、新幹線に乗って富士山を見る。そして歴史のある京都を見たらOKです。」
「長野みたいな田舎に興味はありますか?」
「マレーシアなどの東南アジアの国民は、ただですら田舎に住んでいますから、日本にまで来て田舎を見たいかどうかは疑問です。ヨーロッパ人には好まれるかもしれませんね。」
「見たり体感したりしたい日本はありますか?」
「悪い意味ではなく私たちのホテル(シャングリラ)のオーナーは、日本の祭りは“クレイジー”だと言っています。なぜ、みんな寒いのに裸になって水に入るのか?それにはとても興味を持っていますし、ミステリアスだと思っているところです。」
「日本または日本人はどんなイメージですか?」
「日本人はとてもスピリチュアルな人種だと思います。サムライや禅やお茶の世界などは、とても興味深いものがあります。」
短時間ではあったがとても参考となる話を聞くことができた。日本にいると日本のことがよく分からなくなってくる。世界におけるその国のイメージというのは、一般的にはどこの国でも象徴的な数少ない単語で語られる。昨年訪れたバリ島でも、一昨年訪れたフィレンツェ・ロンドンでも「サムライ」や「禅」という言葉が出てきたのを思い出した。世界から日本へやってくるツーリストが、本当に日本に来て見たいものは何であるのか?それが東京ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンだけであってほしくないものだと思う。クレイジーな日本の祭りの根底に流れる日本人の心や、サムライスピリッツ・禅スピリッツも、もしかしたら世界から見れば、日本のエンターティメントの一つなのかもしれない。
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