先日茂山千三郎先生がご一緒してくださり、館内のしつらえをご指導下さいました。まず、今まで倉庫にしまわれていた「能面」が、館内のところどころに飾らせていただくようになりました。しかし、ここで私達素人では難しいのは「面(おもて)」の持つ意味です。中にはあまりお客様の前にお出しするには適さない物もあるようです。さらに、いい顔、あまり・・・の顔、と茂山千三郎先生がバランスを見てくださいました。
「狂言面」というのは当館にはまだ余りありません。現在3点が正面ロビーに飾られています。もともと狂言はお能と比べると「面(おもて)」をつけずに演じられる舞台が多いそうです。
→『面(おもて)をつけずに素顔でお客様をもてなす』
これは『おもてなし』の語源になった とも言われるそうです。
館内には他に、茂山家で実際に使ってこられた貴重な物を茂山千三郎先生のご好意で展示させて頂きました。是非、皆様にもごらん頂きたくご紹介いたします。
まず、「翁」と名づけられた大広間入り口に飾らせた頂きました。
・狂言の舞台で何度となく使われてきた、大名の着物=肩衣と翁の掛け軸
さらに、奥の客室の廊下に飾らせて頂きましたお扇子、肩衣
・やはり先生方が使われてこられたお扇子の数々です
次回ご来館の際、是非館内をご覧になって下さいませ。
同じものを見るのでも、由来や関わりなどを知りえて見るかどうか、その違いによって、印象や心への残り方は大きく違いますね。 このように解説をして頂く事で、興味を持ってから見ることができます。 見てから興味を持つよりも、より興味を持って見ることができるということです。 ありがたいことです。 本文中 4行目 バランスウ・・・バランス 6行目 ちけずに・・・つけずに ご参考までに
投稿情報: 沼倉勉 | 2007年6 月24日 (日) 23:00
度々有難うございます。本当に助かります。
投稿情報: 若女将 | 2007年6 月25日 (月) 23:00