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昨日は長野県にあります立山プリンスホテルの娘さんの結婚式に出かけてまいりました。彼女は私のYMCA時代の学友です。久しぶりに車ではなく公共の交通手段を利用してでかけてゆきました。高速バスで松本⇒タクシーで松本駅⇒JR大糸線で信濃大町⇒タクシーにて立山プリンスホテル という経路を利用いたしました。久しぶりにJRを利用しましたが、電車というものはとても旅を味わい深くしてくれるものだなーと改めて感じました。
特に田舎の駅は各駅、各駅、乗車する人下車する人によって町や村の様子が垣間見れる感じがし、親近感がもてます。そんな旅気分を愉しみながらホテルに着いたとき、ホテルのスタッフの方の笑顔で「いらっしゃいませ」といっていただけることが大変心を和らげてくれます。私はついつい便宜上車ばかりを利用しておりましたのでチェックインの時のそうした感覚を忘れていたように思いました。私はこの感覚を忘れず、旅館に置き換えお客様のお心を今まで以上に理解し「いらっしゃいませ」とお声掛けをしたいとやる気が湧いてきました。宝物を見つけたような新鮮な気分です。
こうした感覚を忘れないよう、時間に追われるばかりの旅ではなく時には電車を使った旅も心がけてみたいと思います。
友人の結婚式はとっても素敵でした。
第9回料理企画がいよいよ来週に迫ってきました。今回は中華の鉄人陳建一様です。陳建一様は今回の参加で3回目になります。毎回彼の人柄から素敵なパワーをいただいています。本当に料理を愛し、お客様に感謝し、自らが朝鮮をしてゆく姿が彼の温度で感じさせていただいています。
旅館の料理人はなかなかお客様にお会いする機会がもてません。お客様の温度をじかに感じながら料理を作ることは料亭やカウンターを持っているところの方が可能なものです。しかし私どもはやはりお客様のお料理を召し上がっていただくその様子を直接料理人の皆さんにも感じていただきたく、以前より客前料理という方法を取り入れております。そんな中こうして、陳建一様や中野寿雄様落合勉様のような幅広く活躍をされている方に接するということは大変よい勉強だと感謝いたします。
是非3月23日(金)はいつもの石苔亭いしだのお料理とは違った感覚で和食と中華のコラボレーションを味わってみていただきたいと思います。お席も残りわずかとなってきました。今回はテーブル&イス席で用意いたしております。ご連絡をお待ちしております。
桜を文化とし、花見を文化としているのが日本人と、先日の日記で書かせて頂きましたが、この間こんな記事を見つけました。日本人が世界の文化に貢献できている分野は何でしょうか?といった内容のものです。その記事によりますと世界的に高いスキルを持っていると評価されているものは「漫画」「アニメ」だそうです。
確かに海外における日本のアニメの人気の高さは私でもよく耳にします。私自身そのことは納得がいきます。しかし、正直なところ記事を読んだときは「あー、そうか」と少々拍子抜けしたと言うのが感想です。桜を文化とできる日本人や「蛙飛び込む水の音」と静けさを表現しようとする(先日3/8の日記より)日本人が備え持つ感性がなにか私には特別な意識と期待をしていたのかもしれません。
若旦那が昨年11月頃文化交流のためにフィレンツェへ行ったとき、似たようなことを言っていました。「日本人として何ができますか?」と聞かれたとき、こまりはてて思いついたことは、「狂言で身についた歩き方」だったそうです。私は旅館で勤めさせていただいたので「着物を着てみせる」「お茶を点てる」「折り紙を折る」となるのでしょう。しかし日本という国を考えたとき、そうした文化が薄れていることはやはり寂しく感じます。沖縄の若者が「エイサー」を踊れる。というのはうらやましいですね。
この記事を書かれた方は外国の方でした。その方の眼で見ると日本が自慢するものの第1は新幹線。航空を含め交通運輸を司る日本のスキルはすばらしいといってくれています。日本人は自慢するのが得意でない。というところが美徳なのかもしれませんね。
先日から結処(フロント)によるブログが開設されております。石苔亭いしだのホームページを開いていただきますと、右上の画面にいくつかの窓があります。その中に結ブログとして新しく窓ができました。
結処で現在主に記入してくれているスタッフは夜の業務を中心に行ってくれている方です。周辺の観光施設や現在のその原付近の草木の様子を写真を添付しながら記入しております。ご来館いただくのにホットな情報をお届けしておりますので、是非ご参考になさってみてください。
若女将的には強力なライバルが出現したと少々プレッシャーが掛けられております。また、結ブログの隣にメルマガのご案内の画面が出来ております。メルマガは若女将の私が少々プライベートな情報を記載しながら宿泊プランのご照会をお送りしておりますので、是非ご登録いただけますようお願い致します。
P.S 今日の阿智川沿いにある桜のつぼみの様子を写真でご紹介いたします。まだしばらく大丈夫そうです。
毎夜繰りひろげられております紫宸殿の宴をご存知でしょうか。ご協力をいただいている演者の方の中にここ、阿智村を拠点に全国で活躍されております加藤木朗様と言うか方がいらっしゃいます。加藤木様は秋田県生まれ、秋田の伝統芸能から学んだ心を基本に、全国各地の伝統芸能を身につけれれて日本の「祀り文化」を伝えたいと、活動を続けれれております。
次回加藤木様の舞台は3月15日16日と予定されております。この日スペシャルゲストが出演してくださるそうです。加藤木様のお知りあいということで「鼓童」というグループで活動をされております堀つばさ様です。
「鼓童」は日本でも大々的に活動をされているグループです。若旦那も大ファンで、結婚する前に一度おまつりに連れて行ってもらったことがあります。佐渡島を拠点に鼓童のメンバーが集団生活を行い村を作り上げております。年に一度アースセレブレーションというおまつりを島全体で行うほど大きな組織となっているようです。私たちはそこへバイクで出かけていきました。
その堀つばさ様が15日16日、ここ石苔亭いしだで加藤木様との即興公演を開いてくださいます。いつものように観賞1.000円でお待ちしておりますので是非多くの方にご覧いただきたいです。ご来館を心よりお待ちしております。
今朝の番組「とくだね!」では静岡までスタッフを派遣し、桜の開花する瞬間を生放送するつもりです。放送しておりました。静岡では陽当たりの良い一部の桜はすでに花を咲かせているところも確かにありましたが・・・・実際には、ここしばらくの冷え込みで、つぼみはまだまだ固く、花を咲かせそうにないということです。
その中で知りましたが、現在日本の桜の名所といわれるところは全国に235箇所あるそうです。そのうち国の文化財として登録されている桜の名所は23箇所といっていたと思います。その様子をみても、桜が日本の文化といわれるほど国民から愛されている花だということが分かります。お花見という文化は日本だけだそうです。
桜と聞いて連想するものはなんでしょうか?「花咲かじいさん」「大判小判」「桜餅」「甘酒」「宴会」・・・・・ん〜???以外に美しいものが出てきませんね。こんなものでしょうか?日本らしい、というわりには少々悲しい気もいたします。
子供たちと桜を楽しみながら大人から伝えられることの中に「日本らしさ」が息づいていて欲しいと感じます。私はいま「桜」⇒「日本の文化」⇒「幼い頃の記憶」⇒「花咲じいさん」「赤鬼青鬼」「舌切り雀」「こぶとり爺さん」「猿蟹合戦」「浦島太郎」この辺りが懐かしく親のぬくもりを感じます。最近の子供たちは、どんなときに親のぬくもりを思い出し、日本の文化を感じてくれるものなのでしょう。
この度京セラ株式会社 名誉会長 稲盛和夫氏の講演を拝聴しに、早稲田大学へやって参りました。私は学生のとき高田馬場(西早稲田)に住んでいました。懐かしかったです。駅を降りて左へ行く学生は予備校生、右へ行く学生は早稲田の学生と教えてもらったことを思い出します。
今回は「世界を代表する企業家スペシャル講演 〜心を高める 経営を伸ばす〜」というお話でした。周りをみると学生さんらしき人たち、またこれから企業しようと考えているという方々が席を埋めていました。
稲盛さんは冒頭に「本人の持つ人格、思想、哲学といったものが今の自分を作り上げている。こんなはずじゃなかったとか、あの時こうしていれば・・・といっている者は、そのことに気づき自分を信じて強い信念で進事が大切である」とおっしゃっていました。その後は稲盛さんの現在にいたるまでの最初の就職の様子から経過を細かくお話くださいました。
私の母は主婦から旅館の女将になった時しばらくして、稲盛和夫さんの経営学や哲学を録音してあるカセットテープを一式購入して、通勤の車の中で聞いている姿を私は印象深く記憶しています。そのご本人を目の前に今回私たちは多くの事を学べたと幸せに感じます。後はこれをどう生かし、実践してゆくか、個人の志が試されるところです。
先人達の教を尊く感じ接してゆける幸せを無駄にしないよう、いつか自分の次の世代に伝え、残すことができる生き方を見つけてゆきたいです。
毎年旅館の料理企画で大変お世話になっております、フレンチの中野寿雄シェフをもうご存知の事と思います。この度中野シェフがご自分のお店をオープン致しました。「NAKANOSYOKU0 オープロバンソー」と言います。場所は東京の麹町平河です。
丁度赤坂プリンスホテルの裏手?と言うのでしょうか。赤坂四川飯店、陳建一シェフのお店の近くです。真っ青なビルの壁を見つけていただければ、そこの1階にお店があります。本日はそのプレオープンに来させて頂きました。場所がわかるかと心配だったのですが、近くまで行きましたら沢山のお花と沢山の人の姿で、すぐにわかりました。本当に入り口から奥に入る事が一苦労です。
多くの人の中私たちは運良く入り口ですぐ、中野シェフと奥様にお会いし、お祝いの言葉を伝えることが出来ました。奥に入りますと山田シェフもいらしていて、ご挨拶をすることが出来ました。その後は身動きが出来ずそのまま山田シェフのそばで人の動きから守っていただいたような形になりました。
お花には石苔亭いしだに来てくださっている、ラ・ベットラの落合シェフ、タベルナ・バラッカの清水シェフ、四川飯店陳建一シェフ、東京カレンダーからのお花がが人目で見つけられるほどです。他にも多くの芸能関係や料理人の方々からのお花があります。1週間後には準備も終わり、本格的にランチとディナーを開始する事と思います。是非東京にお出かけの際は食事に出かけてみてください。「石苔亭いしだの若女将の日記を読みました」とお話してくだされば、きっと中野シェフがキッチンから出てきてくださると思います。シェフのお人柄はとても楽しくて気さくな方です。
nakanosyokudoオー・プロヴァンソーにお出かけになった方、若女将が「体に気を付けて下さい」と言っていたと、お伝え居たあければ嬉しく思います。