結処(フロント)のユニフォームが、これまでのスラックスから狂言袴へと変更になって3日が経ちます。単にユニフォームが変わったということではなく、着るものにあった所作振る舞いが必要となってきます。今日、開いている時間を利用して、若旦那から結処スタッフに「歩き方」の講習会が開かれました。
ポイントは2点です。ひとつは「足運び」もうひとつは「手を添える位置」です。スタッフがはいている袴は狂言などに使われる本格的な袴を使用しています。結処スタッフの動きは基本的に「狂言」の動きに準じたものとなります。歩き方は歩幅を小さくすり足とします。手を添える位置は、足のつけ根の辺に指先をそろえて添えます。
ロビーを何回も往復しながら歩く練習をしていましたが、これまでの洋服だった時の所作振る舞いと大きく異なるため、歩き方が最初はぎこちなくロボットのような動きに、思わず笑ってしまいましたが、コツをつかんでくると様になってくるスタッフも何人かいました。
ご来館の際には結処のスタッフの動きにも注目してみてください。
8月28日に一泊お世話になりました。結処、和のスタッフ皆さんの立居振舞に良い印象を持ちました。くつろぐのにはちょうどよいテンポで、なるほどこのように日々修練なさっているわけですね。和のスタッフがすれ違う際に、立ち止まられて挨拶なさったのにも、細かな配慮が心地よく感じました。
投稿情報: 二泊すればよかった | 2006年8 月30日 (水) 23:00
日本の所作振る舞いには気配を感じさせるという心遣いもあります。袴のサッサと擦れ合う音も、私達がお客様のそばに近づいていく気配を感じさせ、驚かせないようにしております。なんとなく館内が「凛」とした雰囲気となるには、私達スタッフが日々の動きが大切になってきます。歩き出す…速くなる…止まる…そしてまた歩き出す…この動き一つでもその中に「序・破・急」という日本独特の流れがあります。少しずつ私達もそんな身のこなしができるようになっていければいいと思っております。
投稿情報: 若旦那 | 2006年9 月 1日 (金) 23:00