先週の金曜日、昼神のお湯の神様「湯屋権現(ゆやごんげん)様」のお祭りがありました。
私たちのお湯の神様は昼神温泉全体を見渡すことのできる小山の中腹にあります。木立の立ち並ぶとても静かで穏やかな場所で、包丁塚や立派な石碑などと共に安置されています。
各旅館の神棚には、この神様からいただいた木札が必ず飾ってあり、年に一度のお祭りの時に、神様のお湯をこの木札にかけてもらいます。今年も鉄釜でグツグツと煮えられた熱湯を、榊の枝に付けて神主さんからバッバッとかけていただきました。
当館が舞台となった「温泉へ行こう5」のドラマの中でも、よく見ると事務所の神棚には、この木札が飾ってあります。
一日かけて神様はお神輿に乗せられて温泉街を練り歩いた後、もともと神様が奉ってあった社まで運ばれていきます。この社のある場所は大型トラックがブンブン通る国道端にあるのですが、まるで神様を守っているかのように松の木が周囲を取り囲んでおり、その中に入ると不思議なくらい静かで落ち着いた空気が流れていました。
きっと神様も昔自分がいた場所を、こうして一年に一度、お神輿に乗って見に来るのを楽しみにしているんだろうなと思いました。
これから一年、この神様がお客様の旅の安全をきっと守ってくださると思います。
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