茅葺き屋根の家や土間のある家を見たりすると、「あ〜なんとなく懐かしくてホッとするなぁ。」と、つい口をついて出てきてしまいます。
しかし実際はどうでしょうか。当人の生まれ育った環境は、茅葺き屋根の家でもなければ土間のある家でもない場合がほとんどです。もしかしたら小さい頃からずっとマンションで育ったという人もいるのではないでしょうか。
ところが昔ながらの日本家屋などに私たちは深い郷愁を感じてしまう。
これは、私たち日本人の体に流れている血液が、日本の風景やその時の思いを今でも記憶として留めているからではないかと考えます。
宮崎駿さんの作品に「となりのトトロ」があります。キャラクターの愛らしさと共に、私たちの心に残るのは、私たちがどこかで見たような懐かしい田舎の風景です。
ジャズやロックで体が動かない人も、笛や太鼓の音を聞くとなんとなく血が騒ぐというか、血が踊るというのは、私たち日本人のDNAの中に「日本人としての記憶」がしっかり刻まれているからではないかと思うのです。
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