今日、9月の全体ミーティングがお客様がチェックアウトされた後、能舞台ロビーにて行われました。
その際に若旦那が加藤木さんの伝統芸能に対する考え方を例えながら、こんな話をスタッフにしました。
「伝統芸能というのは「型」があってその「型」をいかに自分の体に覚えこませるかということから始まる。「型」がないのに「自分らしさ」や「オリジナル」はない。初めからこれは「オリジナル」ですと言ってしまうのは、基礎基本のない、自分だけが納得している出たら目なものでしかない。
今、大股で歩く和さん(仲居)達が足を縛られている。なぜ足の自由を奪われて歩かされているのか?それは着物には着物の足運びがあるからである。洋服と同じような歩き方や立ち居振る舞いをしていたら、着物の裾は乱れるし、見ていても美しくない。今、和さん達は足を縛られることで「型」を体に覚えこませているのである。
「自分らしさ」を語れるのは「型」を習得した人だけが言えることであって、「型」も習得していない人間が軽々しく口にするものではない。」
かなり厳しい話ではありましたが、若旦那の「旅館文化の「型」をこの旅館では作っていくんだ」という話に、スタッフ一同真剣に聞き入っているようでした。
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