いよいよ始まりました「阿智の夏祭り」
若旦那は朝からお祭り会場へ行ったきりです。前回もお話しましたが、今回はこれまでのお祭りにはない山から川の中州に向けて直径2メートルの火の玉を落とす「火落とし」があります。
先々週に山から200メートルのワイヤーを張り、火の玉を落としてみたそうですが、かなり小さなものだったそうなので、果たして2メートルもある火の玉が無事落ちるのかが、今回の成功の鍵を握っていました。
夜8時20分・・・。花火大会も盛り上がってきた頃、厄年の村の方々が松明を持って阿智川の河川敷に練りこんできました。「虫送りの神事」と呼ばれるもので、厄年の方の厄や村の悪しきものを松明で集めてきて、阿智川の川に流すというものです。
厄年の方々は川に渡された橋の上で水をかけられ、そこで厄を落としました。
いよいよ火落としです。まずは小玉が山の中腹から中州に向かって
「しゅぅーーーーーーーーー」
と落ちてきました。小さな玉といっても火のついたその玉は長い炎の尾を引いて中州まで落ちていきました。一つ目大成功。
厄年の方々が火のついた玉を振り回す「火振り」が始まると、さっきの倍ほどもある中玉の火の玉が落ちてきました。
「ぼぉぉーーーーーーーーー」
今度は炎が燃える音が、少し離れた私たちの桟敷席にも聞こえてくるほどの迫力でした。中州で大きく火の玉ははぜて火の粉が舞い散りました。
いよいよクライマックス。3つ目の大玉の「火落とし」です。山の中腹で火の玉は点火され、明らかに今までとは違う炎の大きさに会場からは、「おおぉ」というどよめきが起こりました。
「ごおおおおぉぉぉぉーーーーーーーーぉぉぉぉ」
と轟音を立てて落ちてくる火の玉の尾は10メートル以上にも達していたのではないでしょうか。どこかで見たその光景は、アルマゲドンの映画の1シーンそのものでした。
「阿智の火祭り」は大成功でした。また、一つこの村に名物が増えました。
そして、若旦那を含め、このお祭りを作り上げているこの村の皆さんのパワーを感じることができ嬉しく思いました。
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