若女将の日記

これから・・・ドキドキ。

実はこれから東京へ出かけます。現在、当館を舞台といたしまして「温泉へ行こう5」のドラマロケをやっているお話は依然させていただきましたが、ドラマの中で一瞬、私が出演させていただくシーンがありまして、これから緑山スタジオへ収録へ行ってきます。仲居の伸江さん役の山下さんとのシーンなのですが、ベテランの役者さん方に迷惑をかけないかと本当に今緊張しています。また、収録の様子は若女将の日記にてお知らせいたします。

フレンチと和食の饗宴

石苔亭いしだの料理企画第1弾　ビストロボンファムのオーナーシェフ中野寿雄シェフといしだの長田番長とのコラボレーションによる会席料理が本日、お客様に提供されました。

和食の繊細な味わいとフレンチのボディーのきいたソースの味が絶妙なコンビネーションのとても美味しいお料理となりました。特にトリフのスープに浮かべた温泉玉子の料理は絶品で、日ごろ私たちの旅館でお出ししている温泉玉子が、フレンチのスープと一緒に味わうことによって、玉子の甘みが一層増し、濃厚なトリフのスープと絡まってなんともいえない深い味わいの一品に生まれ変わったことは本当に驚きでした。番長が焼いた信州牛と付け合せの信州野菜に中野シェフが作った特製赤ワインソースを合わせた焼き物も絶品で、召し上がられたお客様からも絶賛の声をたくさんいただきました。

こうした企画を通しまして、お客様方に美味しいお料理をご提供できましたことは私たちスタッフにとりまして大変嬉しいことであると同時に、一流のシェフの方と仕事をさせていただくことによって、改めてお客様が感動される料理を提供するとはどういうことなのかということを、料理を作るシェフの姿を通して学ばせていただいたことは、私たち旅館にとってかけがいのない財産となりました。

次回は2月2日　リストランテ ヒロ山田宏巳シェフとのイタリアンの料理コラボレーションです。どうぞお楽しみに。

大阪ABC放送

当館の名物「りんご鍋」を撮影してくださるということで、大阪ABC放送の「気になるオセロ」という番組の収録に大阪のスタジオまで出かけてきました。異色の食材のコラボレーションというのがテーマで、「プリン丼」とか「鯖サンド」などすごい料理ばかりの勢ぞろいでちょっとびっくりしてしまいました。

ご出演なさっている方々は、オセロの中島さん・松嶋さん、山咲トオルさん、照英さんや山口もえさんなどで、スタジオはとても華やかな雰囲気でした。本番では、リンゴ鍋の説明をしながらそれぞれのお皿にとりわけたのですが、皆さん「美味しい」「りんごの甘みがいいかんじ」などと言って喜んで食べてくださり、ホッと胸をなでおろしました。緊張していてどんなことをお話したのかよく覚えておりませんが、山咲トオルさんがとても優しい表情でこちらを見ていてくださったことだけはよく覚えています。

放映は12月1日だそうです。残念なことに長野県では放映されていな番組ですので、どんなふうに映っていたか教えていただけたらありがたいです。

匠の饗宴おしながき

11月16日に行われます「ビストロボンファム」の中野寿雄シェフをお招きしての和食とフレンチのコラボレーション料理ですが、料理献立が決定いたしましたのでお知らせいたします。

石苔亭いしだ特別献立

先付：柿の白和え・柚子の釜盛

前菜：牡蠣の冷製 赤ワイン酢風味

　　　ずわい蟹のバルサミコゼリー

　　　フォアグラのテリーヌ

お椀：黒トリフのスープと温泉玉子

造り：マグロと鯛とやりいかの氷室盛

強肴：赤座海老とキノコのラザニアバジル風味

焼物：信州牛の塩釜焼き ボンファムの赤ワインソース

煮物：海老芋のフカヒレあんかけ

酢物：いろいろ野菜とピクルスと蛸の酢の物

ご飯：むかこご飯

デザート：ボンファムのお楽しみデザート

まだ若干ではございますがお席のご用意ができますので、ご希望のお客様は落ち合わせくださいませ。

秋も深まりました･････

そろそろ秋も終わりに近ずいてまいりましたでしょうか？うみたこさんの二胡の音色がなんとも言えず胸に染み渡ります。どこかはかな気でそれでいて暖かな音色。お客様の中から自然と歌を口ずさむ様子もとても平和な空気を与えてくれます。そう言えば玄関や中庭には敷き詰められた黄金色の落ち葉が私たちスタッフを悩ませています。暖められたロビーから窓越しに外に眼を向けると夏の日差しとはまったく違うオレンジ色の日差しと共にちらちらと舞い落ちる小金色の････言葉にあらわせられないちょっとした感動が私たちの心を暖めてくれます。美しいですね。私たちの今の世界、TVでは毎日不安になる出来事がつづきますが、こんなときとても感謝という気持ちが湧き上がり、体全体に幸福感を満たしてくれます。私は幸せ者です。ご来館いただきますお客様は私と同じような時間を味わっていただけるよう心から願っております。

源氏物語 その5

夕顔（源氏の君17歳の夏〜10月まで）

源氏の君が六条御息所への忍び歩きの頃、ふとした縁で夕顔の宿の女を知り、この女の柔らかな態度に源氏の君の心はひきつけられてしまい通い詰めるようになった。その夜は夕顔の家に泊まり、翌朝、侍女の右近だけ連れて荒れ果てた空家に泊まったけれど、その後夕顔は物の怪に襲われて急死してしまった。右近から素性を聞いて頭の中将との間に女の子がいることが分かった。（玉鬘）以前、雨夜の品定めの時に頭の中将が言っていたのは常夏の女で、夕顔のことだったのがわかった。

次回･････若菜18歳3月〜10月まで

源氏物語 その4

空蝉････源氏の君１７歳の夏

源氏の君の空蝉への恋慕は益々募るけれど、空蝉は上手に交わして逃げてしまう。ある夜、空蝉の弟の小君の手引きで空蝉の寝室へ忍び込んだ源氏の君であったが先妻の娘と一緒に寝ていた空蝉は衣擦れの音で気が付き寝所を抜け出し、源氏は空蝉だと思い込んで契りを結ぶ。間違いに気付いたが時既に遅く、源氏は空蝉の残していった衣を持ち帰る。その後も幾度となく消息するが空蝉は返歌もない。しかし空蝉も「夫のない身で有ったならば････」と身分や立場の故に悩み苦しむ。夫の死後は、尼となりやがて、源氏の二条院に引き取られる。

中野寿雄シェフ ご来館

先日からご案内しております「匠の饗宴」の幕開けをしてくださいます、ビストロ・ボン・ファムの料理長　中野寿雄シェフが本日打ち合わせの為お越しくださいました。本当でしたら出会えないはずの方々、現在にいたるまでに多くのご経験をお持ちでいらっしゃるでしょう。若旦那は東京に出張の為留守です。私のような半人前はお迎えするにも少々緊張しております。しかし、いらしてみてﾎｯﾄ一息。とても気さくで暖かなやさしい笑顔をお持ちの方でした。どことなくやんちゃそうな一面もお持ちのように私にはうかがえます。そこがとても魅力的です。おそらく大変前向きで、冒険心をお持ちの少年のような方なのでしょう。今回の企画にもとても力をおかしいただいております。そんな方々の作られるお料理はどんなにか、素敵でしょう。高級感でありながら、ほっとするような一面を持ち堅苦しいだけでない楽しくお料理をいただけるような印象を中野シェフから感じ取れます。日本料理も以前の日本料理人といえば一刻で人間性も固く、日本男子の象徴と言っても良かったように思います。最近ではこの日本の料理人の間にも時代とともに変化が着ているのでしょうか？今月11/16フランス料理＋日本料理・2/2イタリアン＋日本料理・3/18四川料理＋日本料理　今後の日本料理の新しい発見をためしにお出かけ下さいませ。

源氏物語 その3

帚木････（源氏の君１７歳の夏）５月の雨の夜、葵上の兄でる頭の中将と女性の品定めをした。そこへ左馬頭と藤式部丞が加わって婦人の3階級などを話し合い、源氏の君は中級の女性に興味をもった。翌日源氏の君は、方たがえのため伊予の介の家へ行き空蝉を垣間見た。夜更けに若い後妻の部屋へ忍び込んだ。その後空蝉に幾度となく恋文を送ったけれども避けられてしまう。

･･･････「その原や伏せ屋におふる帚木のありとて行けどあわぬ君かな」・・・・

空蝉は、私の好きな女性の一人です。空蝉の漂わす控えめな慎ましやかな空気が、私はあこがれます。きっと無いものねだりなのでしょうね。また、この場面はつい先日宝塚OGの榛名由梨さんの「夢の奇跡」という舞台でも見たところです。男３人が女性の品定めをしている絵が具体的に想像できます。

次回は・・・空蝉（源氏の君１７歳の夏）

紅葉真っ盛りです。

旅館の前の網掛け山がきれいです。山全体が黄色のところや緑のところや赤いところと、パレットの絵の具の色を全部使って描いた一枚の絵のような鮮やかな色合いに染まっています。

今日は朝から秋晴れのいい天気で、青く澄み切った空と山々の紅葉のコントラストが大変美しく見えています。

先日から始めましたレンタサイクルをちょっと借りまして、阿智川沿いを一周走ってきました。とても気持ちが良く、このままどこかへ旅にでも出たくなるような気分になりました。この素晴らしい景色が見られるのもおそらく来週いっぱいかなと思っています。よろしければ一年の中で一番山の色がきれいに映えるこの季節に、昼神温泉を訪れてみてはいかがでしょうか。

11月8日・9日・10日でしたらあと若干お部屋がご用意できますよ。

お待ち申し上げております。