今朝、目が覚めると何だか複雑な思いが気持ちに残っています。
「何だろう???」
と掘り下げて心の中を探ってみましたが、思い当たることは今朝見た夢のことだけです。
今朝の私の夢には、石苔亭いしだを長くご利用してくださっていたお客様が出てこられたのです。
見たこともない、昔ながらの木造の宿で、私は見習い仲居として勤めている夢でした。それが、何か分けありだったのか、おそらく「以前旅館の女将をしていました」ということを隠した形での仕事だったように思います。
ちょっと時代背景が水戸黄門チックだったのですが・・・・(笑)
そこの常連のお客様として登場されたのが、私も知っているそのお客様でした。
なんてことのない夢ではあったのですが、何故でしょう?
何故、たくさんいらっしゃるお客様の中から、私は今日その方の夢を見たのでしょうか?
多分そんなことが気になったのだと思います。
実は、そのお客様は毎年お正月にご夫婦でご利用してくださっていました。
三年ほど前から奥様が体調を崩されお目にかかれなくなりました。
そのことが、お正月が近づくと毎年気になってはいましたが・・・・
毎年来られていたお客様のお顔が見れなくなるというのは、結構おおきな不安や思いが募るものです。今回のお客様については、本当に体調は大丈夫だろうか?という心配の気持ちが最初によぎりましたが、ほとんどの場合の私の本音は、「ご満足いただけない対応が重なったのではないか?」と「こんな厳しい時代です。体調の件、仕事の件」の心配が、ほぼ同等か、人によっては前者のタイプで頭をよぎります。
女将として自分自身を厳しく評価すれば、奇麗事ばかりではいきませんし、自信過剰にもなれません。現状への疑問や問い返しという、答えの出ない「満足」を追いかけ続けるのが、今の私です。
そんなフラストレーションが今朝の夢だったのかもしれませんね。
気分が重いわけです。
でも、早速その夢に出てこられたお客様へお手紙を書いてみようと思います。
どうぞ、皆様も寒くなってまいりましたのでお体をご自愛ください。そして、石苔亭いしだに来られた時には、私のような者でよろしければお気軽にお声をかけてくださいませ。
女将の幸せは、お客様とお近づきになれ、お客様の思いを一緒に感じられることです。
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