<9月6日栗矢の無礼講の様子>
出演者:品川 聖
演 目:ヴィオラ・ダ・ガンバ
参加者:74名
昨日の栗矢の無礼講では、初出演の品川聖さんによります「ヴィオラ・ダ・ガンバ」の演奏でした。栗矢神社に洋楽器の音色が響くのは今回が初めてでした。
「静寂」というものは、なにかしらの音があってこそ初めて感じることができるという話を聞いたことがあります。和太鼓や狂言などとはまた違ったヴィオラ・ダ・ガンバの柔らかな音色が、栗矢神社の境内をとても優しい雰囲気で包んでくれました。曲と曲の合間には、神社のそばを流れる小川のせせらぎや、遠くの山から聞こえてくるフクロウの鳴き声が、自然のBGMとして聞こえてきました。
先日、京都では9月だというのに39度の気温だったと聞きました。昨晩、栗矢神社の静寂に耳を傾けてみますと、秋の虫の鳴き声が聞こえてきました。
お客様からこんなご意見を頂戴しております。
「1年間に3~4回、昼神温泉へ来ているけど、こんな行事をやっているのを知らなかった。今日、旅館の人に教えてもらって神社に来てよかった。」
「なんとなく懐かしい気持ちになりました。子どものころにこんな神社で遊んでいた頃のことを、ヴィオラ(・ダ・ガンバ)の曲を聴きながら思い出していました。」
「刈谷市から昼神温泉に来ました。こちらは夜になると涼しい風が吹いてきて気持ちいいわ。こんな舞台をタダで観ることができて、本当に良かったです。ありがとう。」
「こんなお祭りがあるのを知らなかった。もっと宣伝すればいいのに。」
栗矢神社は石段が多く、足元も暗い神社です。「おばあちゃん、気をつけてね。」と言って、栗矢地区の皆さんが昼神温泉からのお客様の手を取って誘導してくださっています。無礼講が終わりお客様がバスの乗ると、栗矢地区の皆さんが全員で「また、来てくださいね~。」と言って、手を振ってお見送りをしてくださいます。お客様に手を振ってお見送りするのが、どこか機械的になってしまっているサービス業関係者の私にとっては、バスが見えなくなるまで手を振っている栗矢の子どもたちの姿が、「おもてなしの心」の原点を見ているようで、とても新鮮に映りました。
<今宵の栗矢の無礼講の予定>
出演者:華 樂(かぐら)
演 目:和太鼓「草薙」「早座神楽」2曲
記:株式会社波兎
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