あれほど温かかった3月の陽気で、桜の花も今年は2週間ほど早く咲くのではないかと思われましたが、よくしたもので4月に入るとグズグズと寒い日が続き、ふたを開けてみれば結局、昨年とそう変わりのない4月10日前後が満開となりました。
しかし、ここ数年で確実に地球の気温が上がってきていることを実感します。先日、訪れた上村の霜月祭り保存会の皆さんも、こんな話を私に聞かせてくださいました。
「何百年と祭りをやっているが、去年の祭りで初めて神社の天井に火がついた。慌てて消したけれど、これまであんなことはなかった。」
どうやら暖冬のせいで、霜月祭りで使う薪が異常に乾燥していて、火の粉が例年より上がり過ぎたことが原因ではないかということです。
私たちの住む日本では、桜の開花時期を毎年、毎年かなり気にしています。シーズンになるとニュースや新聞は桜の話題ばかりです。咲いたかと思えば、すぐに散ってしまう桜の花を、日本人はなぜにそこまで愛でるのかはわかりませんが、こうして桜が昨年より何日早く咲いたとか、早く散ったと気にしている日本人こそが、一番地球の異変に気付いている民族なのではないかなと思います。
環境を意識したハイブリッドカーの生産が追いつかないそうです。再びソーラーパネル設置住宅に対する助成制度も始まりました。東京に招致しようとしているオリンピックもかなり環境に配慮していることをアピールポイントとしているそうです。桜の木の下を娘の麻琴と歩きながら、来年の桜もまた今年と同じ時期に、同じように咲いて欲しいと思いました。
明日から若旦那の狂言を見に広島です。麻琴ははじめての新幹線に乗ります。
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