東京原宿で開催されています「コルテオ」の鑑賞に行ってきました。
「コルテオ」とはイタリアで「行列」を意味する言葉です。それも「お葬式の行列」イタリアの葬儀の列は、日本の葬列とはちょっと違って華やかな雰囲気のものだそうです。
舞台は「自分の葬式の夢を見た・・・」という意味深な言葉から始まります。今回の舞台をより効果的に演出する為に作られた円形ステージと、ステージを二分するように垂れ下がるヨーロッパ絵画の描かれたカーテンが、幻想的な葬儀の雰囲気をより神秘的なものにしていました。
前回の「ドラリオン」がエンターテイメントならば、今回の「コルテオ」は一枚の絵画を見ているような感じがします。円形ステージで繰り広げられる舞台は、隅々まで演出が行き届いており、綱渡りなどのアクロバティックなメインの舞台より、私はそのまわりの演者の演出に見入ってしまうほどでした。出演者一人一人のキャラクターには、それぞれの性格などが設定されていて、メインの出番でなくてもそのキャラクターの人格は生き続けています。目の前の舞台で表現されているものから、本当の葬儀の一部分を切り取ったような現実味を感じたのは、そのためかもしれません。
私の小さい頃に見たサーカスは、いろんな動物が出てきたり、危険な演技をするのを息を呑んで見るものでしたが、「コルテオ」はそれらとは大きく違う、別ジャンルのパフォーマンスだと思いました。是非、皆様もお出かけになってご覧になってみてください。
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