今日の朝から、地元の大工さんが来館されて、能舞台で2,000体ひな飾りに使う「雛壇」の打ち合わせを若旦那と行なっていました。昨年末にも来て頂き、打ち合わせを行ないましたが、今日、仮に設置された雛壇は、朱色に彩られた鮮やかな雛壇に変わっていました。
能舞台上に置かれた格子の雛壇には、現在、用意されている約200体の雛人形が飾られます。この雛壇は、格子で囲まれた枠のひと枠ひと枠に、一体ずつ雛人形が飾られますので、表面ばかりではなく、格子の奥の方まで雛人形が立体的に並びます。これで限られた能舞台の広さの中に、少しでも多くの雛人形を置くことができます。
また、雛壇が格子状になっていることから、雛人形の後ろに能舞台の鏡板に描かれている「老松」の絵も、雛人形と共に見ることができ、能舞台ならではの雛祭りとなると思います。
能舞台天井に架けられている朱色の格子は、天井から2,000体の吊るし飾りを吊る為の格子です。2,000体の重さに耐えられるように、丈夫な作りになっています。この格子から2,000体もの吊るし飾りが下がっているところは、現段階ではなんとも想像しにくいのですが、きっと凄い光景になると思います。明後日、若旦那が、吊るし飾りをひとつひとつ手作りで作ってくださっている群馬の「地球屋」さんへ出かけて行って、吊るし飾りの完成具合を見てきます。もう、2,000体の吊るし飾りは出来上がっており、今、糸でつなげたり、リングに吊るしたりといった仕上げの段階に入っているそうです。
今日は午前中いっぱいを使って、若旦那と大工さんは、雛壇と天井の格子の最終的な微調整を行なっていました。能舞台とのバランスや、色合いなど細部にわたっての打ち合わせとなり、おおよその見通しがついたようです。
1月14日からの石苔亭いしだ「2,000体ひな飾り」。
いよいよその公開が迫ってまいりました。どうぞ楽しみにしていてください。
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