本日より9月28日まで、阿智村の栗矢神社におきまして「栗矢の無礼講」が行なわれます。
「無礼講」の本来の意味とは、神様が人間を神様のお座敷にあげてくださり、収穫を祝うこの時だけは、人間が神様と同じものを口にできることを言います。ですから「やあやあ、神様、一杯どうでぇ」などと、神様と肩を組みながら飲めるというような無礼なことをすると、それこそ罰が当たってしまいます。
今日は初日ということもあり、関係者全員でお賽銭を上げて、栗矢の神様に約1ヶ月間、無事行事をやることができるようにお願いをしました。
初日の奉納の伝統芸能は、地元阿智村に住む加藤木朗さんの「鶏舞〜とりまい〜」「だんじり囃子」でした。日頃は静かな栗矢神社に、威勢のいい太鼓の音が響き渡りました。するとどこからともなくムササビが舞い降りてきて、拝殿の脇の大きな杉の木の幹に着陸すると、スルスルと木の上のほうに登っていってしまいました。突然の珍客にお客様たちも大喜びでした。
本日の無礼講は、約100人の皆様方が栗矢神社にお出でいただきました。
最後に、参加者全員で今年一年の「無病息災」「天下泰平」「大地新生」「家内安全」を祈願し、「パン、パン」と手をたたく音が、なんとも清々しく神社の境内にこだましました。
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