若旦那と共に三ヵ月間練習に励んできた阿智高校の3年B組の和太鼓の発表当日です。昨日、リハーサルも兼ねて3回ほど舞台で練習をしてきたそうですが、本番になると緊張してリズムがどうしても早くなるため、朝から若旦那は「うまく行くだろうか?」とソワソワしているようでした。
私も娘を連れて阿智高校の文化祭に見学に出かけてきました。クラスで統一した黒いはっぴに白いさらしを巻いた生徒さんは、これまでの辛い練習に耐えぬいて今日のこの日を迎えているといった様子で、誰もが自信に満ち溢れているように見えました。本番前、生徒さんの顔には笑顔が見えましたが、それはこれから始まる自分達の舞台を楽しもうとしているような明るい笑顔でした。
舞台での演奏時間はあっという間のことでした。かけ声も大きな声で出ていたり、リズムも最後までばらけずにまとまっていて、素晴らしいものでした。会場からも「かっこいい!」と女の子達の黄色い声援が飛び交い、大成功だったと思います。
若旦那は今年もこのクラスの子ども達にも「やり抜くことの大切さ」を教えたと言っていました。「やる」と「やり抜く」とは大きく違うという話です。高校の文化祭というと、一部だけが盛り上がってあとはしらけているのが普通です。ましてクラス全員で一生懸命になるとか、汗を流すなんてことは皆無です。しかし、その経験がなければ、本当にお祭りを楽しむことは出来ません。今、若旦那は昼神温泉や南信州の活性化のために新しい祭りや行事を提案し実行しています。時に独りになることもありますが、いろんな所で頭を下げたり、説得に出かけていったり、相談に行きながら、この地域が少しでも元気になるように動いています。
大人になればなるほど、社会のいろいろなしがらみにとらわれて、身動きが取れなくなってきます。本当は動けるのに動けない理由をいろんな言い方で口にできるようになります。だからこそ、若旦那はまだ社会に出る前の高校生達に、とにかくやってみること、そして最後まで諦めずにやり抜くことを教えたかったのだと思います。ステージから降りてくる生徒さんたちが、若旦那と握手をしながら降りて来る時の、やり抜いた人だけが見せることのできる笑顔がとてもまぶしく感じました。
最大の失敗は・・・
「しない」選択をすることだそうです。
「する」選択をした人に失敗はないのだそうです。
今、自分が思う成功をしても、将来の自分は「そこ」が
失敗だと判断するかも知れません。
今、自分が思う恥ずかしい失敗をしても・・・
将来の自分は「そこ」を評価するかも知れません。
「しない」選択は・・・
気づくチャンスすら与えてくれません。
話は変わりますが・・・
本番で「せりふ」も「演奏」も早くなる理由は・・・
人は思わない内に何かに依存します。
リズムは「心臓」に依存すると考えられます。
緊張して心臓が早くなっても・・・
本人は「徐々に」早くなる認識がないので・・・
同様に感じてしまいます。
そこで・・・
結果、リズムが早くなると考えられます。
投稿情報: 沼です | 2008年7 月15日 (火) 23:00
チャンスを掴むか掴まないかはもちろんその人の判断です。しかし、まだ経験も浅い子供たちには、学校や大人がきちんとチャンスの掴み方を教えることが大切です。水はほっておけば低い方へ流れていきます。水が逆流していくなんてことは不自然なことです。人間もそうだと思います。ほっておけば楽な方へ流れていく。辛い体験や他人と心を一緒にするなんて面倒くさいことは不自然なことなんです。その不自然なことを学校や大人はまだ未熟な子供たちに教える義務があります。なぜなら、それをやれば素晴らしい思いを実現できることを大人は知っているからです。
先生は毎年毎年担任となるクラスの子供たちの一人一人に「夢の掴み方」を、一から根気良く教えていくもんなんです。そうすれば、この国はもっと夢にあふれたいい国になっていきます。
投稿情報: 若旦那 | 2008年7 月19日 (土) 23:00