本日の紫宸殿の宴は狂言「木賊〜とくさ〜」の舞台がありました。演じますは石苔亭いしだの若旦那と茂山千三郎長野県社中の熊谷さんです。先日の早座祭りにおいて阿智神社の境内での披露に続いて、今回で2回目となります舞台です。
セリフは頭に入っているものの、やはり緊張するらしく、紫宸殿の宴が始まる寸前まで2人で打ち合わせを行なっていました。この狂言「木賊」は、私たちの住む阿智村にあらすじだけ残っていた狂言を、瀬戸内寂聴先生に書き下ろしていただき、茂山千三郎先生に演出していただいたものです。
あらすじ
仕事をさぼっていた太郎冠者が主人に責められます。太郎冠者は「善光寺へお参りに行っていた」と嘘の言い訳をします。主人に善光寺の話をするように言われ、太郎冠者はデタラメな話をし出します。園原というところに立ち寄った時に、木賊(砥草ともいう。刀などを磨く時に使われた磨き草)で磨かれて人が皆消えてしまったと言って、逆に主人を怖がらせます。無奉公者というジャンルの狂言です。
会場の皆様からも笑い声や拍手なども聞こえ、紫宸殿の宴での狂言「木賊」の舞台発表はなんとか成功したようです。また度々紫宸殿の宴で披露させていただこうと思っております。
コメント
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