心配されていた雨も降らずに、無事、「栗矢の無礼講」の初日を迎えることができました。石苔亭いしだで通常行なっている「紫宸殿の宴」を、旅館から車で10分ほどの栗矢神社に変えての舞台です。栗矢地区の皆様にも、通常ですと貸してはいただけない貴重な神社の拝殿を、1ヶ月もの長い期間、舞台として使用していい許可を出していただきました。
舞台演出には、宴でもお馴染みの“和力”の加藤木朗さんに参加していただき、この村の伝統芸能をお客様方に楽しんでいただけるためにご尽力いただいております。
若旦那はというと、この1ヶ月間、時には和太鼓を打ったり、時には狂言の太郎冠者を演じたり、時に司会進行役だったりと、なにかと忙しいようです。石苔亭いしだの能舞台で行なう舞台のほうが、労力は少ないと思うのですが、せっかくこの南信州に来てもらったのだから、夜風の気持ちのいいこの季節に、お客様をこの村の神社にお連れしたいという一心での、今回の「栗矢の無礼講」イベントだそうで、普段にましてかなり張り切っています。1ヶ月もてばいいのですが・・・。
初日ということでどのくらいの人が見に来てくれるか心配でしたが、地域の皆さんも楽しみにしていてくださって、初日は昼神温泉からの客様と、地区の皆さんで100人ほどの観客で、立ち見まで出たそうです。
無礼講から帰ってこられたお客様からは、
「こんな神秘的な舞台は初めて。本当に行ってみて良かった。」
「神社にこだまする太鼓や笛の音が、気持ちよかった。」
「神様と同じものを口にできて、これからご利益がありそうです。」
など、皆様大変満足されてたお声を聞くことができました。
この「栗矢の無礼講」は、本日から1ヶ月間、毎晩行なわれます。9月だけの特別イベントとなりますので、どうぞこの機会にお越しくださいませ。