若女将の日記

仕事終わりの食事

ブライダルの終了とゴールデンウイーク突入、これからしばらくこの忙しさの中を乗り切っていただくため、本日は若旦那のおごりで夕食を食べにいきました。

私達の仕事が終わるのはどうしても21時をまわってしまいます。それから食事が出来るお店は隣の飯田市まで出かけなくてはいけません。なおかつそんな時間帯でもあいているお店は数少なく、本日はカレーハウスCOCO一番となりました。

支配人の水野さん（実は和スタッフに大変人気があるようなんです）、先日幹事をやってくれた長谷川さん、たびたび日記に登場する平松さん、ブライダルで活躍中の丹野さん、遠く1人岡谷から出てきて寂しさに乗り越え頑張っている東方さん、温泉療養師の資格をもっている市場君。みんな元気です。

丹野さんはどうもカレーが苦手らしく、カレーやにきているにもかかわらずハヤシライスを頼みました。そして写真を見てください。福神漬けが好きなようなんです。一人で福神漬けばかりもくもくとｎ食べていました。若旦那はとにかく辛いもの好き。本日も5唐を注文して、汗をだくだくだしています。

仕事が忙しくても、朝が早く、夜が遅くても、こうして明るく元気に集まってくれる様子を見ていると本当に勇気付けられます。石苔亭いしだのスタッフが本当にかわいく見えてきて、ついつい私もはしゃいでしましました。

こんな安いものでつろうというわけではありませんが、とにかく皆さん、石苔亭いしだは皆さんが背負っているも同じなのです。今日の元気と明るさで仲間と一緒に頑張っていきましょうね。

私ごとで失礼致します。

昨日4月28日は私達夫婦の6年目の結婚記念日でした。正直、お客様の結婚式を対応させて頂いている時ですら、すっかり忘れておりました。しかし、そこは私も仕事も家庭も頑張る妻です。家に帰り食事の支度をしている時に「ふっ」と思い出しました。主人には結婚してからずっと、本当に仕事を一生懸命楽しみながら頑張ってくれていることに感謝しています。何か、感謝の気持ちを伝える方法はないかと考え、急遽メッセージカードを書くことにしました。こんなことしか出来なかったけど、伝わってくれたかしら？

私達にとってこの6年の月日は長かったんだろうか？あっという間だったんだろうか？と考えます。結婚する前は「ああだった」「こうだった」なのに「今は････」と感じることももちろんあります。けれどそれよりももっと私が今日大切に感じていることは、これからの私達の人生設計を2人は「どう描いているのか」でした。

私達は普段、お客様の日常の生活の様子を考えながら、石苔亭いしだに来た時はのんびりとしていただき、優しい心、自分をいとおしむ心に触れていただきたい、家族を振り返る時間を作ってもらいたい、そのために私達はどのように接してゆくか、あるいはどのようなテーマ作りをしていこうかと考えています。しかし実際私達もそんな皆さんと同じなんです。ついつい、仕事に一生懸命になりすぎて家族や夫婦の会話というものが少なくなってしまいます。だからと言って、お互いを必要とし尊敬していることは変わりないのですが、共に過ごす時間や会話が減れば、誤解や意地が生まれてしまうのも人間です。夫婦はそんな感情と上手に付き合いながら生活していってこそ「固い絆」と「幸せ」を得られるのかなーと私は思っています。

私達は出会って8年目に結婚をしました。結婚して6年、合計で14年です。私の場合後1年（15年目）で親と共に過ごした月日よりも主人との時間の方が追い越してゆくことになります。若く出会った頃よりもむしろ、今の方がさらに私にとっては大切な人となってきています。（いろんな思いをしてきて今がありますからね。）多くを共に乗り越えやっと今年初めて私達は子供を授かりました。記念すべき結婚記念日です。人生80年と考えれば、まだまだたったの14年です。

メッセージカードを書きながら、多くの方々の支えをいただきながら「幸せです」と感じられる1年1年を過ごせるようにと心から祈りました。

ブライダル当日

本日は結婚式が行われました。朝から気合を入れるためのミーティングが行われ、本日の進行の再確認です。また、本日よりゴールデンウイークのスタートです。結婚式という一生に一度の大切な日を向かえられるお客様と、石苔亭いしだへのご宿泊を楽しみにしていらッしゃるお客様を本日はスタッフの皆に託していかなければなりません。皆も気合十分です。

本日の花嫁さんもとても美しいです。素敵な笑顔を向けてくださっています。その顔が私達、そしてご宿泊のお客さまへと伝染していってくれることでしょう。

ご結婚おめでとうございます。

思わぬ来客

今年になりまして飯田市に新しく美術館が出来ました。展示されているものは「川本喜八郎」作品の「人形」です。NHK人形劇「三国志」で使用され、多くの観客を魅了したと言われている方です。また、日本が世界に誇る雄大な叙事詩を人形によって魅せられたNHK人形スペクタル「平家物語」でも知られております。

本日は突然その川本喜八郎様が紫神宸殿の宴を観賞なさりにお越しくださったのです。本日の出演者は　百鬼どんどろ　岡本芳一様です。やはり岡本様のご活躍をご存知でいらっしゃり、たまたま仕事でこちらに来ていらしたところ、当館での講演を知ったそうです。ご挨拶する事ができ、光栄でした。

さて、そもそもなぜその川本喜八郎様の作品が飯田市に展示されることになったのでしょう。それは飯田市という町の昔からの取組に関係があるようです。

古来、東西交通の要衝として栄えてきた飯田市は「人形劇の町」としても知られています。市内には「黒田人形」「今田人形」の二つの人形浄瑠璃が活動を続けており、それぞれ300余年の歴史を持っています。1979年かつて人形芝居をこよなく愛した風土に新たな動きがおこり、「人形劇カーニバル飯田」というお祭りが毎年8月に行われるようになりました。このお祭りは次第に成長し国内最大の人形劇の祭典となったのです。世界各国からも人形遣い達が集まってきます。1990年に川本喜八郎様は人形劇カーニバルに初めておとずれて下さったといいます。その2年後川本氏制作の人形アニメーションが上映されることになり、飯田市の方々から多くのアンケートの返事がきたそうです。川本喜八郎様は飯田市の方の言葉に感激してくださり約200点に及ぶ人形を寄贈してくださいました。

現在その人形が展示されております。是非一度お出かけになってみてください。

新しい仕事

先日まで「早座祭り」の実行委員として大役を務めていてくれた2名が、本日より現場の仕事へ加わりました。

海外でのホテルマンとして経験をつんでいらした　熊倉さん。熊倉さんは、私達のあこがれ、ディズニーランドのダンサーをしていた経験をお持ちです。

フットサル女性チームに所属経験をお持ちのスポーツウーマン、そして最初から狂言のセンスを持ち備えていた、内田さん。

二人の新しいコスチューム姿はいかがでしょうか？ゴールデンウイーク前ということもあり本人も、指導する現場スタッフも少々プレッシャーを感じているところかと思いますが、とにかく一日も早く今の仕事になれていただき、彼等彼女等がもともと持ち備えている、すばらしいサービス精神が心地よく発揮されるよう楽しみにしています。

もしもロビーでお目にかかりましたら、是非熊倉、内田に声を掛けてください。お客様にも早く覚えていただければ私も大変嬉しく思います。

唐木さち先生のお花

伊那市から唐木さち先生が館内のお花をコーディネートしに来て下さいました。本日もまた素敵なアイデアをご提供してくださいました。固定観念に縛られず自由な発想でご来館くださる方々の心をつかみます。唐木先生のお花が入るだけで、館内の空気が清涼感に満たされます。とても心地よいです。

花を生けるときまず最初に通過しなければならない関門は花材の調達です。私は先生のそばについてまわらせていただき様子を学ばせていただく中でまずこのことでくじけそうになります。花やさんで売られているお花ではなく、庭や山に生きている自然の花を見つけてくること。そしてただ花や枝を取ってくるのではなく、花を生けるときに一番良い状態でつかえるような場所を見つけ、無駄なく、感謝して頂いてくることです。これが本当に大変です。

先生がいらっしゃる前に私もいくつかお花を生けさせていただき、先生からの助言を頂くことがあります。今日は自信作がありおそるおそる先生の評価をいただきましたが、大変よく出来ました◎　をいただきすごく満足です。買ってくるのではなくあるもので工夫をしたときはとても満足です。本日先生がなさってくれた生け方を見て私も一つアイデアが浮かびました。式部庵のお部屋で早速試してみようと思います。

明日ご来館の方、ロビーのお花を是非ご覧下さい。素敵なお花が皆様をお迎えいたします。

新入社員歓迎会

本日は新入社員歓迎会が行われました。ボーリング大会、そして食事会です。食事会ではボーリング大会の成績発表、個人の部、総合の部、女性の部です。今回の幹事を紹介します。左の写真、

和の平松さん（前回もお客様からのgoodコメントでご紹介しました）

長谷川さん（昨年11月に栃木からやってきました人望の厚い先輩です）

結の麦島さん（昨年の新入社員）

鬼灯の西尾さん（以前勤続5年表彰でご紹介しました）です。

総合の部では、最下位のチーム素敵な×ゲームが幹事の方から用意されました。長いストローで飲むように用意された物はなんとビール＋醤油＋日本酒＋煮物の出しが混ざっていたようです。飲んでいた人たちの様子はサイコーの表情をしていました････なぜか総合優勝したチームの若旦那も混ざって飲んでいたのには驚きました。がその場はとっても盛り上がっています。中央の写真。

私は13年近く歓送迎会を見てきておりますが、後半3年程を比べてみると参加者を含めその場の空気も年々良くなってきていることを実感します。なにより心根の良い仲間が出来上がってきたこと、社長の思いをついで指揮してくれる中間職のスタッフが各Ｇの仲間を引き上げてくれていることを今回強く感じることができ、深く感謝させていただく日となりました。

このチームワークを強化し日々の接客とおもてなしに更に期待してゆきたいと思います。

お客様のご紹介

以前にもご紹介したことがございますが、当館のお客様で能面を修繕してくださっている方がいらっしゃいます。昨日はわざわざ早座祭りを見に出かけてきてくださいました。お天気でしたらバイクでいらっしゃりたかったようですが、今回はお車です。

実は今回急遽狂言面をお借りしていました。駒つなぎの桜に奉納する狂言「木賊」に使用されるためのものです。瀬戸内寂聴様に台本を書いていただいた「木賊」です。お借りした狂言面は面打ちをし、お顔を入れる前の真っ白に塗られた状態の面です。イメージはようするにのっぺらぼうです。どんな使われ方をしたのか私もとても楽しみです。

今後は長野県社中の中でもこの「木賊」がお稽古に入ってきます。その時は夜の舞台で皆様にもお披露目することが出来るかと思います。のっぺらぼうの狂言面がどのような舞台構成として使われるのか、楽しみにしていてください。

特別ゲストを若女将の日記だけに特別にご紹介いたします。早座祭りの応援に来てくださった私の大切な友人です。中村天音（ソラナ）ちゃんです。やっと外出が出来るようになった頃です。ママがお仕事をする間ちょっと泣いてしましました。パパもママもおいしいラーメンを作らなきゃいけないので、がんばっておりこうさんにしていました。と私と目で会話しているところです。これからパパのラーメンが昼神温泉で食べられるようになるので皆さん宜しくね。

早座祭り本番です

泣いても笑っても、本日は本番！若旦那もスタッフもほとんど寝る事なく今朝を迎えることになりました。私も茂山狂言長野社中の一員として参加する予定でしたが、応援スタッフとして石苔亭いしだのスタッフも半分参加していることもあり、私は率先してご宿泊のお客様と一緒に旅館担当です。

そんなわけでお祭り会場の本日の写真が用意できませんでした。下の写真は昨日行われたリハーサルの様子です。加藤木朗率いる和力の方々、塩原良と御花和泉の皆さん、岡谷から応援に来てくださる「鼓楽響楽舎」の皆さん、上村霜月祭り保存会の方、若旦那が指導している太鼓チーム「カグラ」の皆さん、茂山狂言長野社中の皆さん、役場の方、が集まってくださいました。東京からTBSのカメラマン、長野からSBCのカメラマン、と報道者も力が入ります。

800年の歴史をもつ駒つなぎの桜が見方をしてくださり本番が始まるのと同時ぐらいに雨がやみ、終番に入った頃また雨が降り始めまたそうです。茂山千作先生の舞台も「木賊」のお披露目の舞台もメイン会場の駒つなぎの桜の舞台で奉納することが出来ました。

今回は第一回目のイベントというスタートですが、これを発信に園原のINAKA構想が具体的に動き出します。INAKAを体験しに皆様も是非お出かけください。

本日のパネルディスカションに御協力くださった方をご紹介します。

1.株式会社いろどり　代表取締副社長　横石知二様　一昨年の4月奇跡体験アン　　　ビリーバボーにご出演もされています。過疎と高齢化に悩む町を再生したと　　　して実体験を元に語ってくださいます。

　

2.元宝塚歌劇団　但馬久美様　以前私共の旅館で舞台もしてくださったご縁で今　　回応援に駆けつけてくださいました。

　

3.茂山千三郎先生　毎月私どもの舞台へご出演くださっています。また、今回の　　イベントには多くのご指導を賜りました。

早座祭りの前日です

いよいよ早座祭りの前日を迎えました。現在の一番の心配は天候です。本日の天気予報によりますと降水確率60％と、昨日より10％また確立が上回ってしまいました。私の個人的なイメージでは雨は降らない。と根拠のない願いにも誓い確信があるんですが････とにかく何の根拠もありません。

現地の様子です。樹齢800年の駒つなぎの桜（田楽エリア）は3部咲といったところです。満開になると水田に桜が映し出され見事な美しさをあらわします。その下の申楽エリアの付近にあります桜は満開です。少しの標高の高さの違いでこんなにも景色が変るのですね。当日はお客様にがっかりさせることなく花見も楽しんでいただけると信じております。

舞台の写真は桜の横に設置されているものです。当日こちらでお披露目がございます。雨を予想して屋根を急遽つけているところでございます。準備はいくら考えてやってもやっても、不安やプレッシャーは消えません。が多くの方がお力を貸してくださっております。後は、明日お天気が味方してくれることを祈るばかりです。