今朝は10時頃になり、また雪が舞い始めました。今朝の私は「今朝も寒かったね〜」という挨拶でスタッフと始まりましたので、雪にビックリです。早春の頃降るこの季節の雪を「風花」というそうです。山々の雪が風にのってくるといわれるそうですが、まさしく今朝の雪の様子です。
日本の言葉の美しさに「はっ」とします。「雪が降る」と表現をせずに「風花の季節だね」と交わす会話には何処となく柔らかさを感じ、想像力が増します。そういえば先日若旦那から面白い話を聞きました。松尾芭蕉の代表的な俳句に「古池や蛙とびこむ水の音」とありますが、この俳句を聞いて1匹の蛙が飛び込む情景を思い浮かべるのは日本人だけだそうです。外国人はこの俳句を聞くと、数匹の蛙が飛び込む情景を思い浮かべるのだそうです。「チャッポン!」なのか「ジャバ、ジャバ、ジャバ!」の違いです。私は「数匹!」という答えを聞くまで、何を想像するのか検討もつきませんでした。
日本人はこうした「音」から、静寂や静けさを感じるとされているそうです。初夏のころの「笹」がゆれる音、「セミ」が鳴く声、「川」のせせらぐ音、確かにこれらの情景は静けさや穏やかさ、を感じさせます。
この季節は他に「三寒四温」3日に1度は寒さが戻ってくることを表現する言葉も手紙などでよく使われますよね。また、彼岸とは、今年でいうと3月18日頃〜24日頃を言いますが、彼岸の「岸」を「寒」と読んで、この頃寒さが戻ってくる。としていたと聞きました。日本人の言葉に表現される心の美しさが、これからも薄れることなく子供達の耳に触れられる社会であることを願います。
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