本日は駒ヶ根から野の花をいけられる唐木先生がお越しくださいました。半日唐木先生について周り、先生のいけ方を見て学びます。唐木先生は毎回こられるたびに新しいアイデアを持ってきてくださいます。本日は苔玉を持って下さいました。
「石苔亭という名前にも関連があり、お花の寿命もいいでしょ!」とにこやかにおっしゃってくださいます。先生は普段からの私の相談や意見を必ず意識くださって宿題としてお持ちくださっているようです。次回お会いする時には納得も感動もするお答え(方法)を見つけて実践してくださいます。素敵な方です。
本日の苔玉は今朝から先生がご自宅で作ってきてくださったそうです。お店ではなかなか見つけることが出来ません。ご紹介している「菜の花」の苔玉は、茎もしっかりしていて若葉の青がとても春らしく新鮮です。写真にはご紹介できていませんがかわいらしいスミレのようなお花を苔だまにしてきてくださったものもあります。線が細くとてもチャーミングです。
先生のお花を見ていますと、それに使われる器にも大変興味が湧いてきます。色々な用途で使用していただろうものを、花の力にあわせながら上手にあつらえるのです。器に興味深さがあるときは、その器が引き立つようなお花を生けられますし、花に力があるものはそれにあった器を上手に見つけてきます。
数多くの経験の中で集められてこられていらっしゃるとは思いますが、○○流、といった流派がない分、日常の用途や道理から知恵を出されて自然のもつ力ややさしさ、奥ゆかしさを上手に表現されます。「生活の中の身近な道具がこんな風に利用できるんだ・・・」と楽しくなることもしばしばです。
まだまだ先生のようにはまいりませんが、回数を重ねご来館のお客様にさりげない花の存在が、自然の安らぎの空間としてお届けできるように腕を磨いてまいりたいと思います。
P.S先生とご一緒していて気づいたことは「決め付けたものの考え方をすて、本質を見抜くこと」です。これは頭では分かっていても、非常に難しいです。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。