ロンドンは凄いとあらためて思わされた。私たちが明日公演を行なうホワイトホール宮殿の会場に入ったとたんそう思った。神殿のような白く太い柱に支えられた玉座の間の天井には、豪華なシャンデリアに照らし出されたルーベンスの天井画が、私達を見下ろすように飾られていた。こんなところで明日ネオジャパネスクの文化公演を行なうとは、しばらくの間は想像もつかず、ただただあんぐり口を開けて上を見上げていた。
そんな時間もつかの間、ホール中央に組まれたステージの上では、シーンごとのリハーサルがどんどん行なわれて始めた。和力の皆さんは、昨日までのリハーサル室とは違うホールならではの反響や、モニタースピーカーからの返しの音の聞こえづらさと悪戦苦闘しながらも、確実に会場の雰囲気に自分たちの音を溶け込ませていった。
私のロンドン公演での役は、主人公がぶつかる人生の障害でもある竹を表現する役であったり、「書」のパフォーマンスの場面の黒子であったりと多彩である。場面ごとに衣装が変わったり、表現方法が変わったりするが、共通して表現しなければならないことはズバリ「日本」である。いかに自分の中の「日本」を動きの中に封じ込め、表現につなげていけるかが重要となってくる。
演出の意図もだいたい頭に入った。忙しい動きや場面展開の中でどこまで「自分」を、いや「日本」を観客に伝えることができるのだろうか。
世界を見て感じるということは、一生の価値ある財産だと改めて感じさせていただいています。スケールの大きな舞台にまで出ているんですね。若旦那、がんばれ!
投稿情報: 若女将 | 2006年10 月 8日 (日) 23:00
はい、自分のできることを精一杯頑張ってきます。
投稿情報: 若旦那 | 2006年10 月 9日 (月) 23:00