今回、ネオジャパネスクの公演が行なわれるホワイトホール宮殿は、そばにバッキンガム宮殿や首相官邸などの前にあるロンドン観光地の中心に位置する宮殿である。
会場となるバンケティングハウスは、朝から大道具のセッティングや照明の最終調整などで騒然としていた。その合間を縫っての通しリハーサル。誰から指示をされることなく、自分の中で気分を高めていく。他の人にかまっている暇はなく、まわりの騒がしいスタッフの声とは逆行して孤独な自問自答の時間が流れる。
「5ミニッツ」スタッフの声がバックステージに静かに響く。それまでとは違った緊張感が走り、私はその中で幾度も幾度も深呼吸を繰り返していた。
オープニングの曲が流れ、リハーサルどおりのステージが坦々と進行していく。私も自分の役割をひとつひとつこなしながら、こんなことを思っていた。
「よく旅館で“段取り八分”と言っているが、こんな時ほどその重要性が良く分かる。自分が立つあの場所に、もし小道具を用意しておかなかったら…。もしあるべきところにない物があったとしたら…。小さなミスでも公演に大きな穴を空けてしまう場合がある。だから、念入りに準備をする。何度も何度も準備したものがあるべきところにあるか確認をする。本番ステージをイメージした静かな時間をとる。旅館でお客様をお迎えするのに、そこまでの段取りがきちんとできていたであろうか?」
ネオジャパネスクのロンドン公演は立ち見が出るほどの大盛況であった。舞台が終わっても席を立たずその余韻に浸っている方もいた。どれだけ頑張ったか、どれだけクオリティーの高いものを提供できたかではなく、どれだけの人が喜ぶ舞台を見せることができたかが大切であることをあたらめて思い知らされる。
多くのことをこの舞台を通して学ぶことができた。大成功!万歳!
大成功!おめでとうございます!フィィレンツェでの活躍も楽しみにしています。
投稿情報: 若女将 | 2006年10 月10日 (火) 23:00
和力の皆さんはじめ表さん、歌のAIKAさん、笛の阿部さん、ダンサーさんなどなど、プロの皆さんから多くのことを学べた公演でした。
投稿情報: 若旦那 | 2006年10 月18日 (水) 23:00