安曇野市明科龍門渕公園で、茂山千五郎先生方もご出演になられる「薪能」があるというので楽屋挨拶もかねて出かけてまいりました。夕方から始まった薪能ですが、屋内での演能と違い、舞台のすぐ後ろを流れる犀川から吹いてくる風が心地よく、壮大な北アルプスの山並みと自然の香りとともに、とても贅沢な時間を過ごさせていただきました。
お能の青木道喜先生のご出身が明科であることから、薪能が毎年開催されるようになって今年で16回目になるそうです。地元の皆さんをはじめ、第1回からずっとご覧になられている方もいらっしゃるそうで、地域の皆さん方の誇りともなっているお能狂言が長野県にもあることがわかり、なんとなく嬉しくなりました。
この日の狂言の演目は「千鳥」でしたが、若旦那は9月26日に東京で行なわれる狂言の舞台で同じ演目を演ずるため、鑑賞席のずっと後ろの方で、足運びや台詞の言い回しなどを、コソコソと確認していました。
私たちの村にも、今「木賊」という狂言を復曲させようとする計画が進んでおります。安曇野明科のように地域の皆様方にも愛される狂言になれば素晴らしいなあと思いました。
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