私たちの村の「園原」という地区に「木賊〜とくさ〜」という狂言が昔ありました。その狂言を茂山狂言の長野県社中で復曲しようという動きがあります。その「園原」という地区は、もともと謡曲「木賊」や能「木賊刈り」といった木賊という草にちなんだ演目の舞台となった土地で、園原地区の峠にはかつて演能も行なわれた能舞台があります。
せっかく園原地区に伝わる狂言を復曲するのだから、その地区にある能舞台でもお稽古ができればと、今日、お稽古を一時中断して、長野県社中の皆さんと、園原地区の皆さんと協力して、能舞台の清掃を行いました。
昭和59年依頼、演能が行なわれていないということで、舞台のまわりは倉庫と化して、くもの巣がはったり、ほこりが溜まっていてとても白足袋を履いてお稽古ができる状態ではありませんでした。
舞台の檜板を雑巾で拭いたり、梁によじ登ってほこりを落としたりしながら、2時間ほどかけて舞台を綺麗にしました。園原地区の皆さんも、ここで狂言のお稽古をさせていただくことに、快く力を貸してくれ、能舞台の周りに山積みになっていた荷物の整理をしてくださいました。おかげで明日からでもすぐお稽古が始められそうな立派な舞台がよみがえりました。
この「園原」の舞台を中心にこれから狂言のお稽古をしていきたいと思っています。
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