本日、第8回を迎える「匠の饗宴」が石苔亭いしだにて行なわれました。今回の料理テーマは「JAPAN」ということで、フレンチの中野シェフと和食の長田板長が凌ぎを削った渾身の会席料理となりました。献立は以下のとおりです。
一、先 付 馬刺しとガスパチョスープ
一、前 菜 鰻テリーヌ・さざえ香草バター焼き・コーチン西京漬才巻・
鴨ワイン蒸しアボガド・鱚利休干し・諸胡瓜
一、お 椀 冷やし椀・茄子すり流し
一、合 肴 オマール海老・コンソメゼリー
一、お造り 答志島太刀魚・鯛昆布〆・鮪・活蛸あらい」
一、焼き物 鮎田楽・谷中生姜
一、酢の物 蒸鮑・車海老・小倉・土佐酢ゼリー・黄身酢
一、強 肴 寿豚赤ワイン煮・中野流豚汁
一、水菓子 桃コンポート・ピーチメルバ
フレンチの中野シェフが長野の馬刺しを使った先付をつくれば、長田板長は竹筒に茄子を裏ごしした汁を入れた見るからに涼しげなお椀をつくるといったどちらの料理人も一歩も引かない素晴らしい饗宴だったように思います。
沖縄の「寿豚」を使った豚の角煮と、フランス風に赤ワインとトマトと八丁味噌をあわせてつくった豚汁は、見た目よりも口に含むとあっさりとしていて、ワインの酸味によって味噌の味わいが広がりました。この一品は若旦那がどうしてもつくってほしいとこだわった一品で、これまでにいろいろと試行錯誤を重ねただけに、味わいの深い料理となりました。
この度はマスターソムリエの高野 豊さんにも来て頂き、長野県産のワインを今回の料理に寄せて選んでいただき、サービスをしていただきました。
「美味しい料理に美味しいワインを飲みながら、忘れられない素敵な一夜が過ごせました。」とご来館のお客様におっしゃっていただき、大変うれしく思いました。
次回の「匠の饗宴」は10月13日、イタリアンと和食のコラボレーションで、ゲストのシェフはラ・ベットラの「落合 務シェフ」です。どうぞお楽しみに。
先日、匠の饗宴の日にお邪魔させていただきました。和食とフランス料理がこんなにあうと正直びっくりしました。オマール海老のコンソメゼリーもしっかりとした味わいで素晴らしかったし、細い竹筒に入った茄子のすり流しも夏らしい一品でとても嬉しくなりました。10月にはイタリア料理の落合シェフがいらっしゃるようですね。是非、またお邪魔したいともいます。
投稿情報: 匠の饗宴のファンです | 2006年8 月 6日 (日) 23:00
匠の饗宴のファンさん、ご意見ありがとうございました。日本料理は水分を染み込ませる料理、フランス料理やイタリア料理は水分を抜く料理で、基本的には調理方法はまったく違うというお話を聞いたことがあります。そんな性質の違う料理がこうしてお互いの味わいを高めながらひとつのテーブルの上に乗って、それを多くのお客様方に楽しんでいたけることが、私たちスタッフの喜びでもあります。是非、第9回の匠の饗宴にもお出かけくださいませ。お待ちしております。
投稿情報: 若女将 | 2006年8 月 6日 (日) 23:00