6月10日〜1週間、長野県顧客満足度調査委員会主催の企画で、石苔亭いしだの「花散る里タイプ」の客室を一般公開いたします。
本日はどのような客室の演出にするかということで、山野草の活花をなさる唐木さんと、木曽の漆工芸ちきりやの手塚さんがお出でくださいました。今回の客室のテーマ「風」について、まず共通認識を図るためにお話をさせていただきました。
「日本の伝統工芸品は使ってもらってこそその良さがわかる。小さい子どもにこそ本物に触らせて、何が本物で何が偽者かを感じ取らせたほうがいい。」
「日本の家屋はもともと暗いもの。確かに書類を書いたりするには灯りがいるけれど、本当に落ち着くには少し暗い方がいい。」
「日本人は農耕民族である。しっかり腰を落として座る文化。日本の季節に合わせて暦ができているのも農耕を中心にして、日本文化が成り立ってきたから。」
「風を演出するときに大切なのは、風そのものを形にするのではなく、いかに風を感じさせるかが大事。」
毎日、旅館のことばかり考えていると、「旅館はこうあるべき。」という勝手な思い込みで頭が凝り固まってしまうのですが、こうしてそれぞれのジャンルで活躍されているアーティストの皆さんのご意見を聞かせていただくと、新しい可能性が見えてきて、なんだかワクワクしてきます。
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