庭園灯の光の調節は、昼間では明るくてできません。そこで、昨日、日が落ちてから、若旦那と電気屋さんと私と3人で照明のセッティング工事を行いました・・・と言っても、私は見ていただけですが・・・。
照明の位置を少し変えるだけで、客室から眺める景色がずいぶん変わることに驚きました。以前の石苔亭いしだは、広い庭園にポツリポツリと小さな行灯があるだけで、夜になるとほとんど庭が闇にまぎれて見えなくなってしまっていたんです。
お客様がお部屋でゆっくりくつろがれますのは、夕暮れ時から夜にかけてが多いと思われます。夕食を終えて部屋に帰ると、すっかりカーテンや障子が引かれていて、あとは寝るだけ・・・ではつまらないと、昨年、若旦那がホームセンターから灯光機を両手一杯かかえて買ってきたのが始まりでした。夜になると延長コードと灯光機を持って、空いている客室の庭へ行って、いろんな方向から光を当てながら考え込んでいました。
昨晩も電気屋さんと、いつものように1本の木を照らすのに、ライトを横から当ててみたり、下から照らし上げてみたりしながら、時間をかけて照明器具の角度にこだわった話合いが続きました。やっと照明の場所や角度が決まり、設置が終了したのは、もう日付が変わる頃でした。こうして若旦那のイメージを具体的なものにしようと、付き合ってくださる電気屋さんにも、本当に頭が下がります。
おかげ様でいい庭が出来上がりました。
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